2020 Fiscal Year Research-status Report
算数指導に生かせるアイトラッキングを用いた新しい学習評価法の開発
Project/Area Number |
20K03060
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Research Institution | National Institute of Special Needs Education |
Principal Investigator |
玉木 宗久 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 発達障害教育推進センター, 主任研究員 (00332172)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
海津 亜希子 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 研究企画部, 主任研究員 (00342957)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 算数 / アイトラッキング / 学習 / 評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,算数に焦点を当てて,アイトラッキングによる学習評価法の開発を行い,教育でのその活用可能性を検討することを目的としている.具体的には,小学校の児童(低学年)を対象として,数直線評定課題を行っている時のアイトラッキングの計測実験を学校のフィールドで実施して,その結果から算数の学習評価法としての可能性や有効性等の検討を行うものである. この目的を踏まえ,令和2年度においては,以下のような小学校のフィールドで行う計測実験のための準備を進めた:(a)算数及びそれに関わる認知機能や評価法に関する文献の整理,(b)学校で用いる算数パフォーマンス課題の準備―紙面で行う「系列テスト」と「計算テスト」の2つを用意―,(c)アイトラッキングで用いる数直線評定課題の開発―E-primeソフトを利用―,(d)課題中のアイトラッキングのための測定環境システムの準備―生体計測解析ソフトTobii Pro LabとE-primeを同期させた測定環境の設定など―,(e)これまでに得たアイトラッキングデータを用いた分析環境の整備開発,(f)新型コロナウィルス等感染状況下でのフィールド研究の留意点等の整理. ただし,新型コロナウィルスの感染が未だ収束していない状況を踏まえ,学校での計測実験については,協力校の職員と相談の上延期した。令和3年度に計測実験を行うことを踏まえ,一部の協力校職員に対しては,上記の準備した算数パフォーマンス課題,数直線評定課題,アイトラッキング環境等についてデモンストレーションを行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルスの感染が収束していない状況を踏まえ,令和2年度に予定していた学校でのアイトラッキングの計測実験を延期したため.
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Strategy for Future Research Activity |
現在,協力校(小学校)1校において,アイトラッキングの計測実験の準備を進めている.算数パフォーマ課題を月1回の頻度で実施する予定になっている.その取組にあわせて学校を訪問し,アイトラッキングの測定環境,及び実施可能性の検討を行う.アイトラッキング測定の具体的な時期としては,新型コロナウィルスのワクチン接種が普及すると考えられる9月~10月以降で調整を行っている.この協力校での取組をモデルとして,令和3~4年度にかけて必要なデータを収集する予定である.
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症蔓延の影響により,予定していた実験や学会訪問・発表等が行えなかったため当該助成金が生じたと考えている.令和3年度は,予定していた実験を順次行っていく予定である.実験を効率よく進めていくために測定用とは別に,課題デモ/分析用の高性能PCを新たに購入する予定である.また実験結果を効率よく分析・公表するために統計ソフトを購入するとともに,統計の専門的知識提供者,資料整理員,業者による英文校閲等の支援を積極的に活用していく予定である.成果についても学会等を通じて公表していく予定である.
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