2020 Fiscal Year Research-status Report
多職種のためのシミュレーション教育手法を用いたアセスメント力UPプログラムの構築
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20K03181
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
福岡 裕美子 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (80369280)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
工藤 英明 青森県立保健大学, 健康科学部, 准教授 (60424008)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 多職種連携 / 多職種連携実態調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、地域在住高齢者の暮らしを支える高齢者ケアに携わる多職種のアセスメント力育成のためのプログラムを構築することを目的としている。 令和2年度の研究計画は、上半期にアセスメント力実態調査および多職種連携・協働の調査の準備、下半期に調査の実施と令和3年に実施予定のワークショップ開催の依頼・打ち合わせであった。しかし、上半期は授業や看護学実習での新型コロナ感染対策に翻弄され、調査の準備が進まず、下半期から多職種連携・協働の認識調査で使用する尺度探索のための文献検討に着手した。アセスメント力実態に関しては、多職種連携・協働調査の中に自由記載項目で設定することにした。令和3年2月以降に、多職種連携に関して使用する尺度の開発者に連絡をとり許諾を得ることができた。調査は新型コロナ感染予防の観点から接触を避けるということを考えWeb調査で実施し回答を得ることにした。 令和3年に青森県内6圏域で実施予定としたワークショップ開催の依頼・打ち合わせは「三密」を避ける観点、感染拡大状況の推移からも対面での開催をWebでの開催が可能か模索している段階となった。 調査は、「多職種連携実態調査」として実施することとした。調査項目は連携がよいかどうかの実態、困った時に自身の周りで助けてくれる人の数、有している資格、現在の所属、ここ3年間の多職種カンファレンス開催や参加件数、多職種連携尺度(26項目)、利用者(患者)のケアにおいてアセスメントで困っていることの自由記述、連携を取りにくい職種上位3職種の記載とした。令和3年4月に所属大学の研究倫理委員会へ倫理申請を行い、5月上旬に承認を得ることができた。5月中にWeb調査のためのQRコードを付した調査依頼文書を青森県内の訪問診療をしている医院・歯科医院、地域包括支援センター、介護保険サービス事業所の約1500ヶ所へ発送することにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和2年上半期は新型コロナ感染拡大のため、大学での授業や看護学実習での対応に翻弄され研究時間の確保ができなかった。令和2年10月以降、本研究課題を進めることができ調査を実施する準備ができた。調査は令和3年5月下旬に発送する予定である。さらに令和2年下半期の計画であった、令和3年の実施計画であるワークショップ開催のための依頼・打ち合わせに関しては、ワークショップそのものが、「三密」を避けることや学術集会のほとんどがオンライン開催になるなど、対面で何かを実施するということが、時世にそぐわないのではないかと考え、令和3年のワークショップをオンライン開催の方向で進めているため、依頼および打ち合わせは実施していない。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の土台となる多職種連携・協働の実態把握については、令和3年5月下旬に調査開始とし6月末日で締め切りにし、その後集計作業をし結果を出す予定である。 青森県内6圏域で開催予定としたワークショップはオンライン開催とし、多職種連携・協働の実態把握調査依頼発送時に、オンラインワークショップ開催に興味があるか意向についても問い、おおよその参加してくださる人数把握はする予定である。10月以降にオンラインワークショップを開催する予定としている。ただし、新型コロナ感染拡大状況によっては、地域高齢者のケアに携わる多職種の方々が対応に追われ、思うように参加者が集まらない可能性は否めない。
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Causes of Carryover |
①令和2年度の計画では下半期に、アセスメント力および多職種連携・協働に関する調査を実施する予定であったが、研究の進捗がやや遅れ気味であるため、調査の実施が令和3年上半期にずれ込んだ。アンケート調査も接触を避けるという観点からWeb調査としたので、集まった素データの整理・基本統計量の算出等は外部業者へ委託し、アンケート調査の詳細分析は統計分析用ソフト、自由記載用分析ソフトを購入し分析を進める。 ②令和3年にワークショップの開催を計画し、その依頼・打ち合わせの予算を計上していたが、新型コロナ感染拡大のため、会場を設定し対面でのワークショップの開催は感染拡大状況の推移を鑑みるべきと考え、依頼・打ち合わせは実施できなかった。令和3年は対面でのワークショップの可能性を考えつつ、オンラインでの開催を視野にいれ、シミュレーションの題材は動画を作成する。その動画作成を外部業者へ依頼する。
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