2021 Fiscal Year Research-status Report
避難行動要支援者と同居する家族の防災対策意図の規定因
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20K03306
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
高尾 堅司 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 准教授 (00412263)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水子 学 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (50341160)
瀧川 真也 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 准教授 (10587281)
山根 嵩史 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (90808726)
佐々木 新 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 准教授 (60633873)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 障がい者 / 防災対策 / 自己制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
障がいをもつ家族とともに暮らしている家族を対象としたオンライン調査を計画した。以下、調査計画の主要な内容を記す。 障がいをもつ家族とともに暮らしている全国の20歳から59歳(男女比不問)を調査対象者とした。除外対象の条件として、回答者自身が障害者手帳を所持する場合、回答者含め同一世帯内で障害者手帳所持者が2名以上いる場合、障害者手帳所持者が1名でも障害者手帳所持者以外に日常的に介護を要する家族と同居している場合、障がいをもつ家族が所持する障害者手帳の種別・等級が不明と回答した場合とした。 主な質問項目は以下の通りである。回答者がともに暮らしている障がいをもつ家族が所持する障害者手帳の種類と等級、その家族の性別、年齢等の属性を尋ねる質問項目を用意した。また、防災対策の実態を確認するにあたって、自宅で備蓄している品目を尋ねる質問項目を用意した。さらに、備蓄している品目だけではなく、各品目の備蓄数等を尋ねる設問と備蓄状態の実態について尋ねる項目も用意した。 属性変数及び防災対策の実態を尋ねる質問項目以外に、回答者自身の目標達成における志向性を尋ねる質問項目のほか、防災対策に対する意識や地震リスク認知を尋ねる質問項目を用意した。以上の質問項目は、日本心理学会第85回大会での発表内容を踏まえ、質問項目から選択肢に至るまで精緻化したものが含められている。 以上のように、障がいをもつ家族とともに暮らしている家族の防災対策の実行意図を規定する心理的要因を確認する目処がついた。以上のように、次年度の調査の実施に向けて、調査計画を具現化することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
質問紙調査の実施計画の大要が固まり、令和4年度早々に調査の実施を見込める状況でり、概ね調査計画としては順調に進められている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度に調査を実施する。推測統計を用いた分析を実施するととも、防災対策の実態については記述統計を用いた分析を実施し、障がいをもつ家族と同居している家族の防災の実態と防災対策実行意図を規定する心理的要因を分析する。なお、定量的研究を中心に本研究課題の成果を取りまとめる一方で、必要に応じて障がい者自身や障がい者とともに暮らす家族の手記等の質的なデータも取り入れる予定である。
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Causes of Carryover |
令和3年度の調査費用として運用する予定であったが、調査の実施時期が令和4年度にずれ込んだことにより、次年度使用額が生じた。令和4年度分として請求した助成金と合算した額を調査費用として用いるとともに、残額については本研究課題に係る諸経費として有効に活用する。
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Research Products
(1 results)