2020 Fiscal Year Research-status Report
若手教員におけるメンタルヘルスの影響因とその対処に関する研究
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20K03388
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
宮下 敏恵 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (40308226)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 慶輔 足利大学, 工学部, 教授 (90468611)
西村 昭徳 東京成徳大学, 応用心理学部, 准教授 (70439032)
北島 正人 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (30407910)
奥村 太一 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (90547035)
増井 晃 上越教育大学, その他部局等, 特命研究員 (80190346)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 教師 / バーンアウト / メンタルヘルス / 新任教員 / ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度においては、COVID-19により学校現場が大変な状況にあったことから、予定していたデータ収集は実施しなかった。そのため、2021年度に実施する研究協力者の募集を行うこととし、研究協力の募集を行ったところ、4大学で募集を行うことができた。2021年度4月下旬からオンラインによる調査研究を開始する予定である。対面での打ち合わせは実施できなかったが、研究協力者の募集についての打ち合わせや今後の研究の実施についての打ち合わせをオンラインにより2回実施している。 また新任教員における職業性ストレスと離職意思に関する研究について2件、学会発表を行った。日本心理学会と日本産業ストレス学会において発表を行った。精神疾患による離職者が増えていること、新任教員の離職の多くが精神的疾患によることなどから、新任教員によるメンタルヘルスの状況をきめ細かく把握し、予防、対策を行う必要がある。そこで、小中学校における新任の教員を対象に4週に1回程度、オンラインによる調査を実施し、継続的な変化の検討を行った。調査内容としては、職業性ストレス簡易調査票、労働時間、負担に感じる業務、離職意思について、調査を行った。主な結果としては、労働時間の長い時には抑うつ感が高まるが、労働時間の長い教師ほど抑うつ感は低い傾向にあることが示された。労働時間の短縮といった労働環境の改善だけでは、メンタルヘルスの悪化やそれに伴う早期離職を防ぐことは難しいことが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19の影響によりデータ収集を行えなかったのでやや遅れているとした。しかし2020年度は研究協力者の募集方法について丁寧に検討を重ねたため、4大学において協力を得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究依頼を行い、承諾を得ているので、2021年度においては研究協力が得られると想定しているが、COVID-19の影響によっては協力者が少なくなる可能性がある。2021年度においても次年度の研究協力者の募集をさらに広範囲に行い多くの協力者を得るようにする。 研究結果のフィードバックを行い、実施した研究の成果を協力者に還元する効果について新たに検討を行う。
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Causes of Carryover |
昨年度のcovid-19の感染拡大により、学校現場での調査やインタビューの実施を見送ったため。 新任教員を対象に毎月調査を行い、年間を通じた経時的変化の検討を行う。新任教員のメンタルヘルスに影響を及ぼす要因について管理職や行政の担当者にインタビューを行う。
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Research Products
(2 results)