2021 Fiscal Year Research-status Report
発達障害学生向け学内アルバイトプログラムパッケージの開発
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20K03391
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
中島 俊思 佐賀大学, 学校教育学研究科, 准教授 (90568495)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
望月 直人 大阪大学, キャンパスライフ健康支援・相談センター, 准教授 (20572283)
原田 新 岡山大学, 全学教育・学生支援機構, 准教授 (70721132)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | アルバイトスキル / 発達障害 / 大学生 |
Outline of Annual Research Achievements |
発達障害学生のアルバイトスキル把握のための、アセスメントツール開発のため、標準化のための基礎データとして一般大学生にアルバイトスキルを把握するための調査を実施する必要があるが、2020年度に引き続き2021年度もコロナ禍により、大学生が現在アルバイトをしている割合は62.9%で、2020年度と比較しても8.9pt減少している。サンプル規模の萎縮により標準化の基礎データとするには限界があるため、アルバイトスキルに関する基礎調査を2020年度に引き続き延期し、2021年度はアルバイトスキルの文献整理を行った。また、一般社団法人日本雇用環境整備機構の雇用環境整備士の資格を取得し、学生アルバイトを取り巻く状況や、雇用契約等で学生が知っておくべき事項などのスキル整理を引き続き行った。雇用環境整備士資格の取得により、アルバイトにおける職場の環境面・コミュニケーション面・作業スキル以外に、税制の理解、シフト調整、労働災害など、学生自身の権利擁護のためのスキルを新たに整理した。大学内において障害学生を雇用するアルバイトプログラムは一部導入し、大学への入構がある程度可能になった2021年1月から3月に向けて、4名の学生が参加している。内部障害学生1名と発達障害学生の3名である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍にともない、大学生をとりまくアルバイト就労の機会提供が全面的に解消されておらず、大学生の標準化データの取得をさらに1年延期せざるをえなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
大学生のアルバイトスキルの一斉調査に関しては、アルバイトの就労機会がコロナ禍前ほどに回復するまで、さらに1年延期する可能性が考えられる。一方で、アルバイトの職種とスキルのマッチング調査に関しては、どれくらいのスキルを持っているかという基礎データ調査に先立つ形で2022年度内に実施予定。例えば、コンビニエンスストアのアルバイトでは、調理・品出し・レジ打ち・立ち仕事などの各スキルが含まれるように、農業バイトやピッキング、テレホンアポイントなど、各職種にそれぞれ特有のアルバイトスキルが含まれるはずである。これらに関してWEB調査を実施し、職種とスキルのすり合わせを行う予定。
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Causes of Carryover |
大学生のアルバイトスキルに関する基礎調査を、コロナ禍におけるアルバイト機会の減少から、2020年度に引き続き2021年度も延期したため。WEB調査の実施やデータ入力に関する人件費などが2021年度もかからなかった。
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