2020 Fiscal Year Research-status Report
がん患者の遺族のための行動活性化療法を用いた抑うつ軽減プログラムの開発
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20K03419
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Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
浅井 真理子 帝京平成大学, 臨床心理学研究科, 教授 (50581790)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 祐子 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 心理療法士 (60803369)
平山 貴敏 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医員 (80794750)
藤森 麻衣子 国立研究開発法人国立がん研究センター, 社会と健康研究センター, 室長 (40450572)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 遺族 / がん患者 / 行動活性化療法 / 抑うつ |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度である2020年度は、研究実施施設(帝京平成大学)で人対象倫理委員会の承認を得た。また対象者である遺族を紹介いただける団体としてNPO法人パンキャンジャパンとリクルートに関する打ち合わせを実施した。さらに行動活性化療法の実施者のスキル確認のために、模擬遺族に対する介入を実施し、模擬介入に対する指導を経験者から受けた。
これらの準備の後に、NPO法人パンキャンジャパンから、膵がんで家族を亡くした遺族8名が紹介され、5名が適格であり、3名が参加に同意した。そのうちの1名は途中からオンラインに移行したため脱落とした。2名は評価項目である抑うつ(PHQ-9、BDI-Ⅱ)、不安(GAD-7)ともに改善傾向であり、行動面が活性化する傾向が見られた(BADS-SF)。また2名はプログラム7回全てに参加した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度はCOVID-19による緊急事態宣言や自粛要請もあり、感染リスクを考慮して本研究で行う対面での介入への参加を辞退する方もいたため、20例目標であるが3名の実施であった。
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Strategy for Future Research Activity |
対象者を増やす方策として、研究実施施設として分担研究者が所属する国立がん研究センターを追加する。また遺族を紹介いただける団体や個人を広げるために、学会等で広報することも検討する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響で対面での活動(研究相談、学会での情報交換等)が困難であり、オンライン会議に切り替えたため、交通費等の費用が不要となったため。今年度の使用計画としては、遺族介入はアクセス面で難しい面が多く、オンライン面接に向けた現状認識と課題抽出のために書籍等の購入や学会への参加によって情報収集を行う予定である。
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