2023 Fiscal Year Research-status Report
がん患者の遺族のための行動活性化療法を用いた抑うつ軽減プログラムの開発
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20K03419
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
浅井 真理子 日本医科大学, 医学部, 准教授 (50581790)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 祐子 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 心理療法士 (60803369)
平山 貴敏 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医員 (80794750)
藤森 麻衣子 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策研究所, 室長 (40450572)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 遺族 / がん患者 / 行動活性化 / 抑うつ |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に引き続き、日本医科大学中央倫理委員会に多機関共同研究の承認を得たのち、実施施設(日本医科大学、国立がん研究センター中央病院)での実施許可を得たプロトコールに基づいて研究を実施した。
実施施設のホームページ上での公募およびパンキャンジャパンを含むがん患者会の紹介等によって、がんで家族を亡くした遺族42名から連絡を受けた。そのうちの半数である21名が適格基準(20歳以上、死別3年以内、抑うつ症状有)を満たし、そのうち20名がプログラムに参加し、17名が完遂した(完遂率85%)。3名の脱落者は1名が身体症状の出現による中断、2名が感染症による体調不良によるスケジュール延期であった。
目標症例数の20名まで到達したため研究は終了とした。現在データ解析中であり、最終年度の2024年度中に論文公表の予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ感染症の影響もあり、予定通りには希望者が集まらなかった。また希望者の中で適格条件(20歳以上、死別3年以内、抑うつ症状有)を満たす遺族が半数であり、20名の目標症例数の確保に約2年間の時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
目標症例数の20名まで到達したため研究は終了とした。現在データ解析中であり、最終年度に論文公表の予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ感染症対策として会議をWebで実施したため旅費が不要であったこと、症例集積が遅れたために研究終了が年度末となり論文の英文校正費用が不要であったことにより、次年度使用額が生じている。これらは2024年度に論文等の公表のための費用にあてる予定である。
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