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2023 Fiscal Year Research-status Report

発達障害特性のある大学生の認知的柔軟性を考慮した介入プログラムの妥当性

Research Project

Project/Area Number 20K03437
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

篠田 直子  信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (00758948)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 篠田 晴男  立正大学, 心理学部, 教授 (90235549)
高橋 知音  信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (20291388)
森光 晃子  信州大学, 学生相談センター, 助教(特定雇用) (10468986)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2025-03-31
Keywords発達障害特性 / 認知的柔軟性 / 介入プログラム / 障害学生支援
Outline of Annual Research Achievements

対面での介入プログラムの実施が困難であったため、引き続き質問紙調査を中心に実施した。介入プログラムの実施にあたり、障害特性のある者は中断率が高いことが報告されている。その原因にはプランニングができないという特性だけではなく、グループワークへの適応における問題が考えられる。プログラムの再開する際に留意すべき特徴を把握するための質問紙を作成した。
介入プログラムの実施に影響を与えると考えられる①障害理解と自己受容、②愛着スタイルや精神的健康について質問紙調査を実施した。①自己受容を単に自己肯定感ととらえるのではなく、自分にとって好ましいものではないが受け入れるととらえ、障害特性の有無や程度によって受容の程度が異なるのかについて大学生・大学院生を対象に質問紙調査を実施した。②障害特性(AS特性)と愛着スタイル、さらに精神的健康がどのように影響しているのかについて大学生を対象に質問紙調査を実施した。
①に関しては、2023年度の学会にて発表済みである。②については,2024年度の学会にて発表予定である。
さらに、その結果をもとに介入プログラム(特に、計画の切替え)の改訂を行っている。また、介入プログラムの中で使用する認知検査については、WEBでの実施が可能になるように調整中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

コロナ禍の影響が続いていたため介入プログラムの実施が困難であった。対照群に実施する予定であった対面プログラムが実施できないため、全体としての研究の進行が遅れている。
令和6年度の準備が整ったので、新たな視点としての自己受容や愛着スタイルとの関連に関する質問紙調査、認知検査のWEB実施の可能性の模索、その結果に基づく介入プログラムの改訂、障害学生支援の中での適用を本にまとめるにとどまった。

Strategy for Future Research Activity

質問紙調査の結果は、次年度中に学会発表(国際・国内)する。介入プログラムを再開し,コロナ禍の中で新たに作成してきた質問紙を効果測定として利用する。さらに、作成した介入プログラムを障害学生支援の中でどのように利用していくかについてまとめる。
遠隔および対面による介入プログラムは2024年前半に実施し、障害学生支援のなかで利用できるプログラムとして年度末に論文にまとめ公表する。
なお、介入プログラムのマニュアルおよび開発した質問紙は無料でWEB上に公開することとする。

Causes of Carryover

当初は、介入プログラムの対面実施を想定し、その結果を国際学会で発表する予定であったため、渡航費等、海外渡航に必要な旅費を設定していた。しかし、コロナ禍のため、国際学会は中止またはオンライン開催となるため、多額の旅費が必要ではなくなった。よって令和5年度は、効果測定に使用する質問紙調査実施のための費用に充てた。
令和6年度は、最終年度としてこれまでの研究結果報告を国際学会にて報告予定である。残りの費用は国際学会参加に必要な渡航費等に充てる予定である。

  • Research Products

    (4 results)

All 2024 2023

All Journal Article (1 results) (of which Open Access: 1 results) Presentation (2 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 自己受容における 「自分と向き合う」過程の検討2023

    • Author(s)
      中村梓希・篠田直子
    • Journal Title

      信州心理臨床紀要

      Volume: 22 Pages: 113-125

    • Open Access
  • [Presentation] 精神的自己受容に関する一研究2023

    • Author(s)
      篠田直子・中村梓希
    • Organizer
      カウンセリング学会
  • [Presentation] 注意欠如多動傾向のある大学生の自己受容の特徴2023

    • Author(s)
      篠田直子・篠田晴男・篠田菜々
    • Organizer
      児童青年精神医学会
  • [Book] 大学生活と成長支援ー発達障害学生支援の覚書ー2024

    • Author(s)
      篠田晴男・篠田直子
    • Total Pages
      129
    • Publisher
      三恵社
    • ISBN
      978-4-86693-903-2

URL: 

Published: 2024-12-25  

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