2020 Fiscal Year Research-status Report
場面の視覚的理解における自然画像の符号化・保持・統合プロセスの解明
Project/Area Number |
20K03492
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
大杉 尚之 山形大学, 人文社会科学部, 准教授 (90790973)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 国大 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究員 (10741837)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 場面知覚 / 視覚的短期記憶 / 概念的短期記憶 |
Outline of Annual Research Achievements |
人間の視覚システムは、視野の中心付近でしか詳細な情報を取り込めない。そのため,眼を動かして視点を移動させ,その度に得られる断片的な情報を見て (符号化),覚えて (保持),これらを統合することで場面全体を理解していると考えられる。本研究は,この符号化・保持・統合の心的過程の解明のために,以下3点の問題解決を目指すものであった。 断片的な場面情報の符号化プロセスの解明(研究1):画像の提示時間の変化に伴う断片的場面情報の知覚的符号化および保持特性を検討する。 断片的な場面情報の保持の時間的特性の再検討(研究2):断片的場面情報を保持しつづけられる時間 (保持時間特性) を検討する。 断片的な場面情報が統合されるタイミングの検討(研究3):断片的な場面情報が視線移動の度に統合され,その都度アップデートされる可能性について検討する。 本年度は,新型コロナウィルスの感染拡大の影響で当初予定していた実験室実験を実施することが困難であることから,非対面での実験実施環境の構築準備を進めた。ブラウザを利用したオンライン実験に関する研究方法の知識習得,サーバー等の環境整備等を行うことで,対面での実験実施と同様の実験を行うことが可能となった。現在は,ブラウザを利用したオンライン実験において先行研究で示されている結果を追試できることを確認するために準備をすすめている。その後,ブラウザベースの実験でも結果を再現可能な刺激提示時間パラメータの範囲内で上記の研究を推進していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度は新型コロナウィルスの感染拡大に伴い,対面実験を実施することができなかった。そこで,ブラウザを利用したオンライン実験に切り替えるための知識習得,環境構築が必要となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルスの感染状況に依存せず,実験参加者の感染リスクを減らすため,ブラウザベースのオンライン実験により本研究を実施していく。まずは,実験室実験で示された先行研究の結果がオンライン実験環境下でも再現できるのかについて確かめる必要がある。そこで,再現実験から研究を実施し,その後は当初予定していた研究計画を推進していく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルスによる感染拡大を防ぐために対面実験が実施できなかったため
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