2023 Fiscal Year Annual Research Report
Systematic studies of the coronal radio emission from supermassive black holes
Project/Area Number |
20K04020
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Research Institution | Japan Aerospace EXploration Agency |
Principal Investigator |
土居 明広 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 助教 (90403641)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 裕介 国立天文台, 水沢VLBI観測所, 助教 (00370106)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ブラックホール / 活動銀河核 / 電波 / ALMA / 宇宙工学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請研究は、近年初めて電波帯にて検出された、活動銀河核ブラックホールの極近傍に付随するコロナからの放射について、観測対象を多数の近傍AGNに拡大してサンプル数を増やし、コロナの普遍性/多様性を系統的に調査するものである。 2022年度が本研究の最終年度であったが、実験作業の実施と研究成果のまとめをおこなうため、研究期間を1年延長する申請を行った。しかし、本研究代表者は6月--12月の約6ヶ月において育児休業を取得することになった。 本申請研究の活動を確実に実施するために、これまでの研究協力者として協力を得ていた研究者を新たに分担研究者とする手続きをおこない、研究体制を整えたうえでこの最終年度の研究を実施することとした。 活動の結果、観測的研究に関しては、(1) 近傍 Seyfert 銀河 NGC 1068 についてコロナ放射の可能性がある電波放射スペクトルに関する成果を出版した、(2) 近傍 Seyfert 銀河 NGC 985 についても同様の成果のまとめをおこなうことができた。また、関連する研究成果として BAL quasars の低周波電波放射スペクトルに関する研究、M87降着円盤構造に関する研究などにも寄与する活動となった。一方、ALMA Cycle-7 にて採択された Narrow-line Seyfert 1型銀河の観測については、観測の実施が部分的であったため、成果のまとめ方を再考することになった。 将来研究の展望として米国のスペース衛星計画の検討および国内の気球実験計画に貢献することに対しては、計画案の通り、改修を実験場の現地にて実施し気球実験の実施計画の変更をおこなった。また、米国でのスペース衛星計画における分担について検討をおこなった。これらのことで、活動銀河核ブラックホールの極近傍に付随する放射領域の研究についての将来への道筋を敷いた。
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[Journal Article] A ring-like accretion structure in M87 connecting its black hole and jet2023
Author(s)
Lu Ru-Sen, Asada Keiichi, Krichbaum Thomas P., Park Jongho, Tazaki Fumie, Pu Hung-Yi, Nakamura Masanori, Lobanov Andrei, Hada Kazuhiro, Akiyama Kazunori, Kim Jae-Young, Marti-Vidal, Gomez Jose, Kawashima Tomohisa, Yuan Feng, Ros Eduardo, Alef Walter, Britzen Silke, Bremer Michael, Broderick Avery, Doi Akihiro, et al.
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Journal Title
Nature
Volume: 616
Pages: 686~690
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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