2023 Fiscal Year Research-status Report
Research on iPS cell culture using silk nanofiber 3D structures fabricated by AI-controlled technology
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20K05629
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
山下 義裕 福井大学, 繊維・マテリアル研究センター, 教授 (00275166)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朝倉 哲郎 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 名誉教授 (30139208)
田上 秀一 福井大学, 繊維・マテリアル研究センター, 教授 (40274500)
田代 孝二 公益財団法人科学技術交流財団(あいちシンクロトロン光センター、知の拠点重点研究プロジェクト統括部), あいちシンクロトロン光センター, 上席研究員 (60171691)
藤田 聡 福井大学, 学術研究院工学系部門, 教授 (60504652)
佐田 政隆 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (80345214)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ナノファイバー / シルク / 再生材料 / 生体材料 / 3次元構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
ナノファイバーを3次元的に構築するための設備を用いてシルクナノファイバー3次元積層体の作製を実施した.3次元構造を構築するためのロボットを完成させて,そのZ軸にエレクトロスピニングノズルを連動させ,定量ポンプでノズル先端に高電圧を印可しながら,XY面にナノファイバーシートを作製した.1面の塗布が終了したのちに,不織布表面を除電したのち,ノズルのZ軸を移動させて繰り返し積層した。積層が厚くなるほどシルクナノファイバー表面が帯電しやすくなり除電のための金属針をターゲット基盤に配置させた。配置する金属針が鋭利であるとノズルと針の間にスパークが発生した。そのため金属針は基盤に対して垂直ではなく、不織布の厚み方向に挿入し、ナノファイバーシートが作成された後は引き抜くことが容易な方法で厚いナノファイバーシートを作ることができるようになった。 繭を再生したシルクナノファイバーのHFIP溶液からのスピニングは湿度の影響が非常に大きいことが分かった.通常のエレクトロスピニングとは異なり,低湿度ではナノファイバーにならず高湿度下で可能であることがわかった.このメカニズムはHFIPの溶媒の蒸発速度だけで説明ができずに,シルクフィブロインと水の相互作用がナノファイバー化に重要であることが分かった.低湿度下で繊維化できなかったドロップレットと繊維化できたシルクの構造をWAXDとSAXSで検討した.現在蚕が繭を作るのに湿度の影響があるのかどうかの調査ならびに湿度ができたナノファイバーの結晶構造にどのように影響しているのかについても調べた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
5年計画の4年度であり,生体材料,細胞培養のためのナノファイバー不織布の構築は順調に進んでいる.得られたナノファイバーの内部構造の測定もX線を用いたWAXDとSAXSでの測定を実施した.
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Strategy for Future Research Activity |
低湿度下ではナノファイバー作製が可能であれば,結晶構造の異なるナノファイバー不織布が可能となり,これまでにない機能性をもつ細胞培養足場材や生体材料への展開も期待できる.最終年度に向けて3次元ナノファイバー構造体作製手法を確立し実用化に向けた課題を探る.得られたナノファイバー不織布シートを用いてiPS細胞の培養を行う。
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Causes of Carryover |
2023年度は順調に実験が進んだが、消耗品の購入などで一部使用額が減少した。
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Research Products
(1 results)