2022 Fiscal Year Annual Research Report
脂質性二次伝達物質代謝・産生酵素の組織分布と細胞内局在に関する形態学的機能解析
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20K07238
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
八月朔日 泰和 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (00372334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 究 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (90400481)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ホスホリパーゼD / ジアシルグリセロールキナーゼ / 特異抗体 / ウェスタンブロット法 / 免疫組織化学染色 / マウス肺 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度はPLD1およびPLD2の末梢臓器における組織発現と細胞内局在解析、ジアシルグリセロールキナーゼ(DGK)およびホスホリパーゼD(PLD)のシグナル伝達複合体の解明を行なった。 1)PLD1およびPLD2の末梢臓器における組織発現と細胞内局在解析:mRNAレベルでの末梢臓器におけるPLD1およびPLD2のスプライスバリアント発現パターンをRT-PCR法で解析した。培養細胞とほぼ同様の結果であったが、心臓では他臓器と異なりPLD1aが優位に発現しており、PLD1aの心臓における特異な機能が推察された。確立したPLD1およびPLD2特異抗体を用いて末梢臓器におけるタンパクレベルでのPLD1およびPLD2の発現パターンをウェスタンブロット法にて解析したところ、PLD1はマウス心臓、肺、肝臓および腎臓に、PLD2はマウス肺に強い発現が認められた。特にマウス肺においてPLD1およびPLD2がより強く発現することが明らかとなった。免疫組織化学染色法にてマウス肺においてPLD1免疫反応は血管内腔面に認められた。 2)DGKおよびPLDのシグナル伝達複合体の解明:マウス脳タンパク質を抽出し、DGKγ・DGKιおよびPLD1・PLD2の特異抗体で免疫沈降法を行なった。マウス脳タンパク質を用いた免疫沈降法では新規結合タンパク質を明らかに出来なかった。PLD1およびPLD2がマウス肺においてより強く発現することが明らかとなったため、マウス脳タンパク質ではなくマウス肺より抽出したタンパク質により免疫沈降法を行ない、新規結合タンパク質を探索している。
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Research Products
(2 results)