2022 Fiscal Year Annual Research Report
T細胞皮質下アクチンの形成分子機構及びTCRシグナルにおける役割の解明
Project/Area Number |
20K07287
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
Thumkeo Dean 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (40372594)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | T細胞 / アクチン / formin |
Outline of Annual Research Achievements |
T細胞は抗原提示細胞により提示された非自己ペプチドをT細胞受容体 (TCR)で認識することにより、細胞内にシグナルが伝わり、免疫反応を惹起する。その際、 T細胞は抗原認識の際抗原提示細胞と密に接着し、免疫シナプス (IS) という構造を形成し、繊維状アクチン (F-アクチン) を筆頭に細胞骨格が大規模に再構成される。本研究では直線状のF-アクチンを重合するフォルミンファミリータンパクが免疫シナプスにおいて、、アクチンの再編成を介してTCRシグナルに促進的に働くことを明らかにした(Thumkeo et al., Science Advances, 2020).さらに、米国コロラド大学との共同研究で、生理活性リン脂質LPA が抗原刺激依存的なformin分子mDia1の局在と活性化を阻害し、アクチン細胞骨格の構造に異常をきたすことを報告した(Kremer, Buser, Thumkeo et al., PNAS 2022). 一方、TCR刺激を受けていない平常状態のT細胞の細胞骨格の構造及び分子制御機構について、以前と変わらずまだ不明な点が多い。本研究では、forminに加えて、もう一つのアクチン重合因子であるArp2/3にも着目して、これら分子の役割を解析した。具体的には、マウスCD8 T細胞にアクチンの蛍光プローブを導入し、スピニングディスク高速共焦点顕微鏡によって、抗原刺激前後のF-アクチン細胞骨格の構築観察を行い、、formin阻害剤に加えて、Arp2/3 阻害剤を加えた時の構造変化について観察を行なった。現在は得られた画像を解析中である。
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[Journal Article] PGE2-EP2/EP4 signaling elicits immunosuppression by driving the mregDC-Treg axis in inflammatory tumor microenvironment2022
Author(s)
Thumkeo D, Punyawatthananukool S, Prasongtanakij S, Matsuura R, Arima K, Nie H, Yamamoto R, Aoyama N, Hamaguchi H, Sugahara S, Takeda S, Charoensawan V, Tanaka A, Sakaguchi S, Narumiya S
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Journal Title
Cell Reports
Volume: 7
Pages: 110914
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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