2022 Fiscal Year Annual Research Report
糖鎖依存的貪食による単核貪食細胞の活性化と細胞性免疫応答誘導に関する研究
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20K07542
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
小島 直也 東海大学, 工学部, 教授 (30183338)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 細菌細胞壁 / マクロファージ / IL-12 / ファゴサイトーシス |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度にL. plantarumから細菌の形状を保持したまま調製したIntact Cell Wall (ICW)がIL-12を産生するようにマクロファージを活性化することができること、活性化にはICW上に提示をされた細胞壁テイコ酸が必要であることを示した。本年度はICWのマクロファージ活性化能とphagocytosisの関係について検証した。まず、L. plantarum からICWおよびICWを物理的に破砕したDisrupted cell wall(DCW)を調製した。ICWで刺激したマウスマクロファージ様J774細胞からはIL-12の顕著な産生がみとめられたが、DCWではその活性が消失していた。菌体のように大きい粒子はアクチンが関与するphagocytosisによって取り込まれることが知られているので、アクチンの重合阻害剤であるCytochalasin Dで細胞を処理したのちICWの刺激によるIL-12の産生を検討したところ、Cytochalasin D処理によってICWによるIL-12の産生誘導が顕著に阻害され、細胞内へのICWの取り込みも有意に阻害されていた。弱塩基処理によってICWからWTAを選択的に除去したICWではIL-12の産生誘導活性が消失し、マクロファージへの素早い取り込みも消失した。以上のことから、ICW上に提示されたWTAの認識を基点とするアクチンの再構成とphagocytosisによるICWの取り込みが、IL-12の産生に重要であると考えられた。 糖鎖被覆リポソーム及び乳酸菌の細胞壁による抗原提示細胞 (APC)の活性化を総括すると、APCよる糖鎖を提示した粒子のファゴサイトーシスがAPCからのIL-12の産生及びそれに引き続く細胞性免疫の誘導に必須であることが示された
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