2020 Fiscal Year Research-status Report
Identifying therapeutic targets for dystonia
Project/Area Number |
20K07904
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
宮本 亮介 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (90571050)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶 龍兒 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 特命教授 (00214304)
後藤 恵 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 特任教授 (50240916)
森垣 龍馬 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 特任准教授 (70710565)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ジストニア / striosome / D1レセプター |
Outline of Annual Research Achievements |
ジストニアに対する新たな治療法開発のためには、治療ターゲットを同定する必要がある。我々は、isolated dystoniaにおける新規原因遺伝子(DYS-XX)を同定し、剖検脳において線条体のストリオソームのドパミンD1受容体陽性細胞(striosomal D1 cell)の選択的脱落を確認した。 本研究では、(1)DYS-XX遺伝子改変マウスの線条体の免疫組織学的解析、(2)DYS-XX変異の及ぼす影響の生化学的解析、(3)多数のDNAサンプルでのDYS-XX変異スクリーニング、(4)PETを用いた、DYS-XX変異保有者における線条体D1 cell脱落の証明を行う。 2020年度には、(2)の生化学的解析に関して、変異蛋白が核にlocalizeして、wild-type蛋白とdimerizeすること、一部の変異ではtranscriptional repressionに対しdominant negative effectを及ぼし、一部の変異では蛋白の半減期が延長することを確認した。(1)に関して、月齢の異なるDYS-XX遺伝子改変マウスの脳が得られたため、免疫組織学的解析を開始した。(3)に関し、ジストニアDNAサンプルの集積を継続して行い、そのサンプルを用いた遺伝子変異スクリーニングを行っているが、現時点では新たな変異は同定できていない。(4)の検討については、ご協力頂く患者の県をまたぐ移動を必要とすることがあり、本年度は行うことができなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19の影響で、PETを用いたDYS-XX変異保有者における線条体D1 cell脱落の証明が保留になっている。
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Strategy for Future Research Activity |
DYS-XX遺伝子改変マウスの線条体の免疫組織学的解析、DNAサンプルでの変異スクリーニングを継続する。また、DYS-XX変異の及ぼす影響の生化学的解析として、EMSAによるDNA-binding assayを行う。国内での移動が可能になれば患者におけるPETでの線条体機能異常の検討を行う。
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Causes of Carryover |
COVID-19の影響で、予定していた海外の他施設、国内の他施設との共同研究の進捗が遅れたため次年度使用額が生じた。翌年度として請求した研究費と合わせて、遺伝子改変マウスの免疫組織学的検討、変異スクリーニングに使用する予定である。患者におけるPETの撮像が可能になれば、そのためにも使用する予定である。
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