2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of home learning materials for cancer education aiming at improvement of mental health literacy of parents
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20K07963
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
竹内 崇 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (70345289)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮島 美穂 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (70616177)
市倉 加奈子 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (00769044)
松島 英介 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 非常勤講師 (50242186)
千葉 宏毅 北里大学, 医学部, 講師 (90713587)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 質的研究 / 疾病概念 / 精神腫瘍学 |
Outline of Annual Research Achievements |
分析対象の教科書を、小学校、中学校の全教科に拡大し、その中で国語、道徳の教科書に対して計量テキスト分析の手法によるデータベース作成および解析を実施した。本手法は、多変量解析によって、用語同士の関連や、特定の用語に含まれる概念を同定し、図表化できることが特徴である。これにより、解析対象テキストに含まれる概念を客観的に探索し、可視化することができる。 本年度は、要素項目の決定と、それに基づいたデータベース構築を中心に研究を進めた。 教科書テキストの段落ごとに、テキストのジャンル、死の対象、死の状況、感情表現の有無、感情語の同定、表現技法等を分類要素として決定し、データベース化を進めた。小学校、中学校の国語および道徳教科書の主要な出版社の出版物についてのデータベース化をほぼ完了した。 予備解析では、対象学年により、死に関する表現技法に差があり、対象年齢が低いテキストではより間接的な表現が多く使用されていることが推測された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
質的研究では評価者間での評価基準やカテゴリ分類、分類定義の統一化について詳細な協議、打ち合わせを要するが、COVID-19感染拡大のために対面での打ち合わせや情報共有が困難となり、これらの活動を予定通り円滑に進めることができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、今年度作成したデータベースを用いて、教科書の質的研究、特に計量テキスト分析の手法を用いた解析結果の可視化、客観化を引き続き進めていく。今後の社会動向に応じて教科書以外の媒体も質的研究の対象として追加することを検討する。文献研究の完了後に、その知見に基づいて、精神腫瘍学的視点を取り入れた家庭用のがん教材を作成し、その効果の検証を試みる。
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Causes of Carryover |
研究計画の修正を行ったため、本年度の分析対象書籍の購入は一部にとどまり、またCOVID-19感染拡大により打合せや情報収集のための旅費は使用しなかった。次年度には繰り越し分の予算を使用して研究支援員の雇用を行い、解析を加速して成果発表を行う。
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