2022 Fiscal Year Research-status Report
悪性腫瘍におけるテロメア伸長及び放射線内照射治療への影響に関する研究
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20K08074
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
稲木 杏吏 金沢大学, 附属病院, 特任准教授 (40645131)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧 淳一 金沢大学, 医学系, 協力研究員 (10251927)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 核医学治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度のデータををさらに追加するため、テロメア長の半定量法として、SK-N-SH細胞(以下SH細胞)及びSK-N-F1細胞(以下F1細胞)のテロメア長をFlow-FISH法によるフローサイトメトリーで解析した。いずれもCD45-56+でゲートを行い、相対的なテロメア長が可測であることを確認した。これらの結果を元に、MIBG添加培地におけるSH細胞及びF1細胞のテロメア長の変化を確認することとした。 また、MIBG添加培地におけるSH細胞及びF1細胞のテロメア長の変化について、I-131MIBGの放射能濃度を段階的に変化させ、また、腫瘍細胞が死滅しない濃度範囲において、I-131MIBGG添加を複数回行い、テロメア長の変化を観測した。その結果、MIBG添加後に伸長したテロメア長と放射能濃度及び添加回数には有意な関係はみられなかった。 ヌードマウス(BALB-c nu/nu)にSH細胞及びF1細胞を皮下投与して担癌マウスモデルの作製し、I-131MIBGを投与、その後摘出し、テロメア長の変化を観測したところ、in vitroと同様にテロメア長と投与放射能濃度、腫瘍への照射線量には有意な関係がみられなかった。 今後の方向性として担癌マウスモデルの作製を追加で行うとともに、Flow-FISH法をもとにテロメア伸長を反映する核医学イメージングの可能性を探るため、オートラジオグラフィでの評価可能性について検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19の影響により日常診療のエフォートが上昇したことに加え、令和2年度から参画している「原子力システム研究開発事業」のエフォート、新規放射性 医薬品の治験開始によるエフォート、2022年度後半のクロスアポイントメント契約に基づく国立がん研究センター内のエフォートが生じ、本研究課題のエフォートを相対的に低下せざるを得なくなったため。
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Strategy for Future Research Activity |
担癌マウスモデルの作製を追加で行うとともに、Flow-FISH法をもとにテロメア伸長を反映する核医学イメージングの可能性を探るため、オートラジオグラフィでの評価可能性について検討する予定である。
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Causes of Carryover |
COVID-19の影響により日常診療のエフォートが上昇したことに加え、他のエフォートが増大し、本研究のエフォートの相対的低下による遅延が生じたため。 今年度にて実施できず、次年度に持ち越した追加のin vivo実験に用いる試薬を優先的に予算執行し、実験を遂行する。
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