2020 Fiscal Year Research-status Report
Diagnosis of lymph node metastasis from gastric cancer using Spectral CT
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20K08082
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| Research Institution | Kyushu University |
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Principal Investigator |
鶴丸 大介 九州大学, 大学病院, 助教講師 (90419565)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西江 昭弘 九州大学, 医学研究院, 教授 (20457427)
甲斐 聖広 九州大学, 大学病院, 医員 (50848645)
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| Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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| Keywords | 胃癌 / リンパ節転移 / CT / スペクトラルCT |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、これまで正診度の低かった胃癌のリンパ節転移診断に対し、最新鋭のCT撮像機器であるIQon Spectral CT（以下ISCT）を用いて新たな画像診断を確立することである。診断精度が向上すれば、過侵襲な外科的リンパ節郭清を避けることができ、多くの胃癌患者が利益を被ることになる。
ISCTは、仮想単色X線画像、ヨード密度強調画像、実効原子番号画像などの様々な画像パラメーターを表示することができる。本研究では胃癌患者（CTで描出困難である早期癌を除く）を対象とし、手術による摘出標本を用いて最終的な診断の一致を検証する。段階的に行う予定とし①胃癌の原発巣のISCTパラメーター解析（病理組織による多様性を評価）②リンパ節のISCTパラメーター解析③胃癌の原発巣ISCTパラメーターとリンパ節転移カテゴリーの比較、を行う。いずれも後方視的検討である。
本年度は①胃癌の原発巣のISCTパラメーター解析を行い、病理学的な違いが反映されるかを検証した。症例は2018年～2019年に外科的切除を行った胃癌患者14例（男性9、女性5、年齢中央値70歳）を対象とした。対象患者は検査前絶食とし、撮影直前に発泡剤内服により胃を十分伸展させて、非イオン性ヨード造影剤を経静脈的に急速注入し、造影CT多相撮像（動脈相、門脈相、平衡相）を行った。スキャンデータは専用のワークステーションに転送し画像評価を行った。ISCTパラメーターとしてヨード密度（mg/ml)および、正規化ヨード密度を用い、分化型胃癌（8例）と低分化型胃癌（6例）で比較した。結果、分化型胃癌のヨード密度、正規化ヨード密度の中央値は2.08(mg/ml)、0.36、低分化型胃癌では2.19、0.37で、統計学的にウィルコクソンの順位和検定で有意差を認めなかった。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍による感染防止対策により2020年4月～7月の期間に内視鏡検査が激減したこと、胃癌患者に対する発泡剤内服下のCT撮像が不可能となってしまったため、対象症例が減少した。
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| Strategy for Future Research Activity |
これまで通り継続して研究を進める。段階的に行う予定であり、昨年度はベースラインとしての①胃癌の原発巣のISCTパラメーター解析（病理組織による検証）が終了した。
新年度以降は②リンパ節のISCTパラメーター解析③胃癌の原発巣ISCTパラメーターとリンパ節転移カテゴリーの比較、を行う予定である。
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| Causes of Carryover |
コロナ禍により学会出張が減少したため次年度使用額が生じた。
次年度以降は、オンライン形式の学会で必要となるWi-Fiルーターやその他のPC周辺機器の購入を予定している。
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