2020 Fiscal Year Research-status Report
新生児低酸素性虚血性脳症の発達予後予測マーカーの確立
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20K08247
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Research Institution | Kanagawa Children's Medical Center (Clinical Research Institute) |
Principal Investigator |
柴崎 淳 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター(臨床研究所), 臨床研究所, 医長 (30540471)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富安 もよこ 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 分子イメージング診断治療研究部, 主幹研究員(任非) (10443079)
相田 典子 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター(臨床研究所), 臨床研究所, 部長 (20586292)
丹羽 徹 東海大学, 医学部, 教授 (60315801)
森崎 菜穂 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 社会医学研究部, 室長 (90721796)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 発達予後 / MRI / MRスペクトロスコピー / 新生児脳症 / 低酸素性虚血性脳症 / MRS |
Outline of Annual Research Achievements |
撮影済みのMRI/MRSデータより98例でADC値・脳内代謝物濃度を測定した。生後18~22ヶ月の発達予後を収集し、ADC値、脳内代謝物濃度の予後予測性を解析し、それらの予後予測有用性について比較し、Pediatric Academic Societyの2020 meetingで発表を行った。さらに同内容を発展させた論文を英文誌に投稿中である。 また、中等症以上の新生児脳症を対象に、新生児期に撮影したMRIを用いて取得したADC valueと1H-MRSデータについて、生後3歳および6歳時の発達予後の予測精度を評価するために、予後情報を取得している。軽症の新生児脳症についても、新生児期に撮影したMRIを用いて取得したADC valueと1H-MRSデータについて、生後3歳および6歳時の発達予後の予測精度を評価するために、予後情報を取得している。6歳でWISC-4により発達評価を行い、さらに6歳以降では可能な範囲でVineland-Ⅱ、ADIR、ADHD-RSによる評価も行っている。就学期の知的発達、発達障害についても評価することで高次脳機能のMRIやMRSによる予測についても検討を行っている。 ADC値は2名の放射線専門医が別々に測定することで、データの質を担保している。MRSデータはNアセチルアスパラギン酸、コリン、クレアチン、乳酸、グルタミン酸とグルタミン、ミオイノシトールの絶対値濃度をLCModelソフトウェアにより測定している。発達予後については、発達遅滞だけでなく、発達障害についても評価ができる体制を整備した。さらに多施設での研究が可能に可能になるように、多施設のMRSデータの解析を行う体制についても整備を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究は計画通りに進んでおり、研究結果をまとめた論文がThe Journal of Pediatricsで査読を受けて、改訂中である。 その他の発達予後の収集も順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
さらに多くの症例で3歳以降、特に就学期の予後を集積し、MRIデータの予後予測について評価を行う予定である。
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Causes of Carryover |
現在も発達予後評価データの収集を継続している。発達予後評価を行う人材の人件費として使用する予定である。 さらに投稿中の論文、作成中の論文の英文校正費用としても使用予定である。
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