2021 Fiscal Year Research-status Report
MUC5B過剰発現マウスを用いた肺線維症の細菌叢異常におけるムチンの役割の検討
Project/Area Number |
20K08564
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸田 雅昭 三重大学, 医学系研究科, 講師 (10202201)
竹下 敦郎 三重大学, 医学系研究科, 助教 (10830490)
安間 太郎 三重大学, 医学系研究科, 助教 (80773887)
小林 哲 三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (20437114)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | MUC5Bタンパク / TGFΒ1 / 肺線維症 / 細菌叢 / アポトーシス / 細胞死 / 細胞死誘導因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではヒトMUC5Bの単塩基多型の過剰発現トランスジェニックマウスを用いて肺線維症マウスモデルを作製し、in vivo 実験によってMUC5Bの過剰発現による肺内細菌叢が肺線維症の病態形成に関わっているのかを検討している。先ず、昨年度得たデータの再現性があるかを検討した。MUC5B過剰発現トランスジェニックマウスの背部の皮下に埋め込んだ浸透圧ポンプを用いてブレオマイシンを一週間連続皮下投与し、肺線維症モデルを作製した。同様の方法でC57BL/6野生型マウスを用いて肺線維症モデルを作製した。三週目に肺のmicroCT検査を行った後、麻酔薬を投与し、各群のマウスを解剖した。その結果、前回の実験と同様の結果を得た。MUC5B過剰発現トラジェニックマウスでは野生型マウスに比べ、肺線維症の程度が優位に低かった。さらに、ヒトtransforming growth factorΒ1とヒトMUC5Bの両者を過剰発現する二重トランスジェニックマウスにおける肺線維症の程度を検討した。二重トランスジェニックマウスではヒトtransforming growth factorΒ1のみ過剰発現するマウスにくらべ、肺線維症の程度が軽症であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究材料とトランスジェニックマウスはもともと揃えたのでおおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度は無菌のヒトMUC5B過剰発現トランスジェニックマウスにおける肺線維症の発症を検討する。胃ゾンデを用いてMUC5B過剰発現トランスジェニックマウスにバンコマイシン、 ネオマイシン、アンピシリン、メトロニダゾール、ゲンタマイシンの抗生物質カクテルを毎日一回、5日間連続経口投与し、マウスを無菌化状態にする。一方、同様の方法とスケジュールで生理食塩を投与した無菌化されていないMUC5B過剰発現トランジェニックマウスをコントロールマウス群とする。 抗生物質カクテル又は生理食塩の投与開始後5日目にマウスの背部の皮下に埋め込んだ浸透圧ポンプを用いてブレオマイシンを皮下投与し、肺線維症モデルを作製する。MUC5B過剰発現トランジェニックマウスをコントロールマウス群の間に肺線維症の程度の比較検討を行う。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Inhibition of lung microbiota-derived proapoptotic peptides ameliorates acute exacerbation of pulmonary fibrosis2022
Author(s)
D’Alessandro-Gabazza CN,Yasuma T,Kobayashi T,Toda M,A-H AM,Fujimoto H,Hataji O,Nakahara H,Takeshita A,Nishihama K,Okano T,Saiki H,Okano Y,Tomaru A,F D V,Shiraishi M,Mizoguchi A,Ono R,Ohtsuka J,Fukumura M,Nosaka T,Mi X,S D,Kataoka K,Kondoh Y,Hirose M,Arai T,Inoue Y,Yano Y,M RI,Cann I,Gabazza EC
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Journal Title
Nature Communications
Volume: 13
Pages: 1558~1558
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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