2021 Fiscal Year Research-status Report
クロマチン構造解析による新規サルコペニア治療薬の基盤創生
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20K08634
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
井上 和則 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (10631301)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安田 聖一 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (00869927)
島田 果林 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (60814770) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 骨格筋萎縮 |
Outline of Annual Research Achievements |
3カ月齢のコントロールマウス及びビタミンD受容体(Vdr)ノックアウトマウスより心筋及び骨格筋を採取し、ATACseqを行った所、ミオグロビン遺伝子を含めた遺伝子プロモーター領域においてオープンクロマチン領域の相違を認めた。 次に同齢のマウスの心筋及び骨格筋を採取し、RNAseqを行った所、骨格筋においてミオスタチン遺伝子を含め130程度の発現変動遺伝子(differential expressed genes)を見出した。さらに同発現変動遺伝子が真に発現が変動している事をRT-PCRにて確認した。 現在候補遺伝子のうち骨格筋萎縮に関連する遺伝子の解析を進めており、さらにマウス慢性腎臓病モデル(5/6腎摘マウス)を作成し、骨格筋萎縮の進展経過を確認する。骨格筋萎縮が確認された週齢でマウスの骨格筋を採取し、上記発現変動遺伝子の発現が5/6腎摘モデルにおいても変化が認められるか確認を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
動物実験施設の移転に伴うマウスの移動手続き及びSPF化により、マウスを用いた実験の中断を余儀なくされた点以外は概ね順調に進展していると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
RNAseq解析にて得られた発現変動遺伝子の中から骨格筋萎縮に関連する遺伝子を抽出する。次に慢性腎臓病モデル(5/6腎摘)マウスを作成し、骨格筋重量を時系列で測定し、骨格筋萎縮が生じる時期を同定する。5/6腎摘マウスの萎縮した骨格筋にて上記発現変動遺伝子の発現変化が見られるか、RT-PCRやwestern blot法を用いて検証する。
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