2021 Fiscal Year Research-status Report
白斑におけるメラノサイト超選択的レジデントT細胞の特徴と相互維持機能の解明
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20K08670
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
種村 篤 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (50457016)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 白斑 / 自己免疫 / 色素細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
白斑皮膚浸潤リンパ球の表現型を明らかにする一環として、前年度は単細胞RNAseqにより培養しない生CD8T細胞の遺伝子発現を網羅的に解析した。本年度はよりin vivoに近い環境で実際CD8T細胞がメラノサイトを攻撃するかどうかを、白斑患者由来メラノサイトおよびケラチノサイトを用いたメラノサイト入り3次元表皮を構築し、酸化ストレス下上記TRMおよび(APCとして)末梢血CD14もしくはSLAN陽性単核球と共培養を行い、実際のTRMの遊走・メラノサイトとの共局在を3次元で観察した。その結果、健常人皮膚由来に比べ白斑患者由来で有意にメラノサイトの減少がライブイメージングで観察出来た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
解析に必要な白斑検体の収集に時間を要しているが、ほぼ計画通り順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
メラノサイト傷害性が白斑皮膚由来細胞で有意に高いことが明らかになったため、今後この培養表皮および上清に含まれる細胞障害性蛋白をELISAで、エクソソームの発現パターンをエクソソームqTPCRで解析する予定である。 同時に、より選択的なメラノサイト向性CD8T細胞を用いた実験を行うため、チロジナーゼ認識ペンタマー陽性を単離し、同様にメラノサイト入り3次元培養皮膚を用いた実験を行う予定である。
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Causes of Carryover |
昨年度購入した抗体試薬等の余剰分があったことにより新規購入を減らすことができ、物品費が当初の予定より減額となったため。
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