2022 Fiscal Year Research-status Report
白斑におけるメラノサイト超選択的レジデントT細胞の特徴と相互維持機能の解明
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20K08670
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
種村 篤 大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (50457016)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 白斑 / 自己免疫 / 色素細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度白斑患者由来メラノサイトおよびケラチノサイトを用いたメラノサイト入り3次元表皮を構築した。その培養表皮内に抗原刺激した皮膚CD8T細胞を添加することで、白斑病変部由来T細胞のメラノサイトへの遊走およびメラノサイト障害像をライブイメージングとして観察した。現在論文作成中である。さらに、メラノサイト特異性を高めるため、HLA-A0201拘束性チロジナーゼ抗原認識CD8T細胞をヒト皮膚より同定することを試み、白斑病変部および色素残存部より生細胞として単離し表現型解析することに成功した。その結果、白斑病変部で有意に増加していること、IFN-ガンマ・グランザイムBなどの細胞障害性サイトカイン産生能が亢進していることを見出した。さらに、現在進行性白斑の治療として用いられているステロイド全身療法前後でCD8T細胞のサイトカイン産生能を調べたところ、ペンタマー陰性細胞群では低下していたにも関わらず、ペンタマー陽性細胞群ではほぼ変化がないことが分かり、メラノサイト抗原によるTCR刺激を受けた細胞群では治療後も活動性を維持し白斑再発に寄与している可能性を示唆する結果が得られた。この成果を国際学会にて報告し、英文雑誌に受理された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ヒト白斑での解析は順調に進んでいるが、化学物質誘発白斑モデルマウスを用いた実験がまだ施行できていない。モデルマウスの入手および研究協力施設である山形大学皮膚科とのマウスの供与および共同研究体制に遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
モデルマウスの入手および共同研究体制の強化を図り、研究目的のクエスチョンとして挙げていた、白斑モデルマウスでのメラノサイトに対する免疫寛容状態を観察すると同時に、ヒトとの相同性・差異を検証する。
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Causes of Carryover |
マウス実験・解析に使用する費用が次年度に繰り越し・必要となるため
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