2020 Fiscal Year Research-status Report
包括的線維化疾患診断を目指したペリオスチン測定システムの開発
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20K08781
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
太田 昭一郎 国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 教授 (20346886)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森山 良太 国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 助教 (50711363)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 線維化疾患 / ペリオスチン / 診断試薬 |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題は細胞外マトリクスタンパク質の一つであるペリオスチンは喘息、特発性・薬剤性間質性肺炎、アレルギー性鼻炎・結膜炎、強皮症など、様々なアレルギー・線維化疾患の病変局所で発現が増加すると共に、血中濃度も上昇する。われわれは血清ペリオスチン濃度が喘息のステロイド抵抗性や特発性肺線維症の呼吸機能予後を反映することを示してきた。しかし、ペリオスチンは様々な疾患で上昇するが故、疾患特異性が低いことが欠点である。そこでわれわれは、疾患によってその発現量が異なるペリオスチンスプライシングアイソフォームを個々に検出できれば、血清ペリオスチンレベル高値を示す種々の線維化疾患を鑑別することができると考え、種々の線維化疾患の病勢判定や予後予測を可能にするため、ペリオスチンスプライシングアイソフォームを個別に測定できる検査試薬を開発することを目指す。今年度の進捗は下記の通りである。 1. 各アイソフォーム特異的なPCRプライマーを用いてMRC5細胞などのcDNAライブラリーからアイソフォームのcDNAをクローニングし、S2発現ベクターにサブクローニングした。 2. 発現ベクターをS2細胞に安定的にトランスフェクションし、S2タンパク質発現系を用い各アイソフォームのリコンビナントタンパク質を大量産生・精製中である。 3. 各アイソフォーム特異的なエクソン接合部を含む合成ペプチドをマウスに免疫して、各アイソフォーム特異的なモノクローナル抗体をスクリーニング中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスパンデミックによる実験用具の入手困難および施設の使用不可能期間が生じたため、研究がしばしば中断されたことが主因である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究方針自体には問題がなく、実験環境も改善されつつあるため、初年度の予定通り、アイソフォーム特異的な抗体の作製を引き続き行なうとともに、 1. 各アイソフォームのcDNAライブラリーからアイソフォームのcDNAを安定的にトランスフェクトしたS2細胞から、リコンビナントアイソフォームタンパク質を大量に産生・精製する。 2. 各アイソフォーム特異的なエクソン接合部を含む合成ペプチドをマウスまたはラットに免疫して、各アイソフォーム特異的なモノクローナル抗体を作製する。 3. 作製したモノクローナル抗体を用いて、ヒト血清から目的のアイソフォームのみを免疫沈降できることを確認する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスパンデミックへの対応により研究がしばしば中断されたため、使用経費も結果的に少額となった。研究環境は改善したため、研究をややスピードアップし、適切な研究費執行に努める。
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Research Products
(5 results)