2022 Fiscal Year Research-status Report
宿主免疫機構と細菌叢の作用を連携させた、細菌感染に対する新規治療法の開発
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20K08842
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
坂本 啓 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 講師 (10528300)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 病原因子 / 細菌感染 / インフラマソーム / 細菌叢 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に引き続き、大腸菌類、肺炎杆菌、および黄色ブドウ球菌を用い、in vitro及びin vivo(マウスを使用したモデル)での研究を進めている。 本年度は作成した抗体の評価を行う予定であったが、新型コロナウイルスの流行の影響で後れを生じた。一方で、腸管感染を抑制する細菌叢を見出すことが出来、構成種や代謝物についての研究を進める予定である。 肺炎桿菌の感染モデルでは順調に解析を進めることが出来た。新規の重症化因子およびマーカーについての論文の投稿を準備中である。 また、黄色ブドウ球菌のモデルでは、昨年度までの成果をまとめ、新規の炎症シグナルに関する論文の投稿を準備中である。更にドラッグリポジショニングの観点から、感染後の炎症を制御する薬剤をスクリーニング中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの流行や物流の遅延により、実験がやや遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
今期は新型コロナウイルスの流行による影響はないと考えられるため、本年度に持ち越したin vivoやin vitroの実験の計画を実行する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの流行により実験に遅延が生じたため、次年度使用額が発生した。 本年度にずれ込んだ研究の遂行のため、試薬や実験動物の購入に使用する。
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