2020 Fiscal Year Research-status Report
腹部・腸骨動脈瘤における内腸骨動脈再建の適応と臀筋跛行リハビリテーション法の提示
Project/Area Number |
20K09139
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
赤松 大二朗 東北大学, 大学病院, 講師 (40420012)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 均 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (00400333)
柿花 隆昭 東北大学, 大学病院, 理学療法士 (40722004)
菅原 宏文 東北大学, 大学病院, 助教 (60451572)
土田 憲 東北大学, 大学病院, 助教 (60816403)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 腹部大動脈瘤 / 臀筋破行 / 三次元動作解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
東北大学病院総合外科で開腹およびステントグラフトによる手術適応となった腹部大動脈―腸骨動脈瘤患者の内、片側もしくは両側HAOを要する患者を対象として、これまで7名の患者を登録した。適合基準は、1)日常生活が支障なく行える自立した患者で、日常的に2~3METS程度の労作が行える患者 2)20歳以上の成人で性別は問わない。除外基準は1)脊柱管狭窄症や座骨神経痛による神経性跛行を合併する患者 2)トレッドミル歩行負荷試験が禁忌である対象患者としている。 手術前、手術後(1週間後)にWIQ score(Walking Impairment Questionaire)を用いた主観的跛行症状の評価と6分間歩行検査ならびに近赤外線分光法を用いたトレッドミル歩行負荷試験を実施した。6分間歩行検査は最大努力下で6分間歩行させ、痛みを感じ始めた地点を無痛歩行距離、痛みが強く歩行不可能となった地点を最大歩行距離とし歩行距離を計測する。トレッドミル歩行負荷試験(傾斜12%,速度2.4km/時)は臀部に近赤外線分光法モニターを装着下に行い、回復時間・組織酸素化指数を解析している。 三次元動作解析装置を用いた歩容の解析では運動力学的指標である関節パワーや関節モーメントを算出し各筋にかかる力学的負荷を計測している。被験者のランドマーク17点に反射マーカーを貼り付け、赤外線カメラ8台で連続的に歩行時の撮影を行い、解析はKineanalyzer (キッセイコムテック社製)を用いて得られたデータを変換し、解析している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19による感染の影響を受け、東北大学病院全体で感染対策・コロナ感染症治療に臨むこととなった。そのため大動脈瘤手術適応を変更(従来より大きな動脈瘤のみに治療を行う)した事によって動脈瘤手術患者自体が2020年以後、大幅に減少した。その上、感染蔓延を防ぐ目的で外来受診回数を大きく減らす方針となったため、当初、予定してた検査フォローを行えない状況となっている。
|
Strategy for Future Research Activity |
感染状況が落ち着けば大幅に手術数が増加し、フォローアップも十分に行えると考える。感染蔓延下では本研究の推進は困難である。
|
Causes of Carryover |
COVID-19による感染の影響を受け、東北大学病院全体で感染対策・コロナ感染症治療に臨むこととなった。そのため大動脈瘤手術適応を変更(従来より大きな動脈瘤のみに治療を行う)した事によって動脈瘤手術患者自体が2020年以後、大幅に減少した。その上、感染蔓延を防ぐ目的で外来受診回数を大きく減らす方針となったため、当初、予定してた検査フォローを行えない状況となっている。そのため予定していた研究経費が減じ次年度使用額が生じた。
|
Research Products
(2 results)