2021 Fiscal Year Research-status Report
Preferentially Expressed Antigen in Melanoma in thymic carcinoma: investigation of biological significance and application for novel therapy
Project/Area Number |
20K09173
|
Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
谷口 洋平 関西医科大学, 医学部, 講師 (50609592)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蔦 幸治 関西医科大学, 医学部, 教授 (00392332)
石田 光明 関西医科大学, 医学部, 講師 (00464173)
林 美樹夫 関西医科大学, 医学部, 講師 (10368251)
齊藤 朋人 関西医科大学, 医学部, 講師 (10548605)
赤間 智也 関西医科大学, 医学部, 准教授 (10548788)
村川 知弘 関西医科大学, 医学部, 教授 (50359626)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | PRAME |
Outline of Annual Research Achievements |
胸腺癌の既存の免疫組織化学的マーカーであるCD5やCD117は胸腺癌の約20%で陰性となり、胸腺腫においても数%で陽性になることが知られている。胸腺癌と胸腺腫の病理診断において、両者の鑑別に難渋することがあり、胸腺癌特異的診断マーカーの開発が望まれている。また、胸腺癌は手術療法以外に確立された治療法が存在せず、また化学療法に確立されたエビデンスはなく、新規治療法の開発が急務である。 私達は胸腺癌で発現しているmRNAを網羅的に検索したところ、PRAMEが高発現していることを見出した。さらに免疫組織化学的手法により、PRAMEが胸腺癌全例で高発現し、胸腺腫では一部の症例で弱発現しているのみであることを見出した (p<0.01)。PRAMEが胸腺癌の特異的診断マーカーとなり、さらにPRAMEが正常組織にはほとんど発現のない癌精巣抗原であることを利用し、新規免疫療法のターゲットとなりえるとも考えられる。また、PRAMEは血中マーカーとしても有用であると考えられる。 まず血中PRAMEが測定できるキットの作成を目標とした。胸腺癌の細胞を培養することを試みたが成功しなかった。続いてPRAME陽性細胞のセルラインからの培養を試みたが、成功しなかった。悪性黒色腫の患者の採血内にPRAMEが出ている可能性が考えられ、今後悪性黒色腫の患者の血液と健常者の血液を比較し調べることを皮膚科に提案し、協力を依頼した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ感染症により、研究に制限があり、またPRAME陽性細胞の培養がうまくいかず、予定より遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
PRAME陽性細胞の培養は困難であると考えられた。 悪性黒色腫の患者の採血内にPRAMEが出ていることが考えられ、今後悪性黒色腫の患者の血液検査をシスメックス社に依頼し、検出できるか調べる予定である。
|
Causes of Carryover |
コロナ感染症もあり、研究が遅れており、使用額が予定より少なくなってしまった。 次年度は今年度の分まで使用し、研究を進める予定である。
|