2022 Fiscal Year Annual Research Report
Preferentially Expressed Antigen in Melanoma in thymic carcinoma: investigation of biological significance and application for novel therapy
Project/Area Number |
20K09173
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
谷口 洋平 関西医科大学, 医学部, 講師 (50609592)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蔦 幸治 関西医科大学, 医学部, 教授 (00392332)
石田 光明 関西医科大学, 医学部, 講師 (00464173)
林 美樹夫 関西医科大学, 医学部, 講師 (10368251)
齊藤 朋人 関西医科大学, 医学部, 講師 (10548605)
赤間 智也 関西医科大学, 医学部, 准教授 (10548788)
村川 知弘 関西医科大学, 医学部, 教授 (50359626)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | PRAME / 胸腺腫 / nCounter |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、胸腺癌におけるPRAMEの①細胞内局在・挙動の同定、②発現制御メカニズムの解明、③生物学的意義の解明である。 PRAMEの細胞内局在を同定すべくJCRB細胞バンクから入手したTy-82を用いた免疫傾向染色を行ったが、細胞膜におけるPRAME発現は確認できなかった。このため胸腺癌においてPRAMEは細胞質内または核内に局在するものと推測された。 次に患者由来胸腺癌細胞株の樹立を試みたが期間中に培養できた胸腺癌はPRAME陰性腺癌1例、PRAME陽性扁平上皮癌1例だったが、細胞株の樹立には至らなかった。PDXは前者では成功したが後者では不成功だった。このため患者由来細胞株を用いた実験は実施できなかった。 上記の実験計画の変更に伴い、当初の計画ではmircoRNAを特定する予定であったが、PRAMEの促進・阻害因子の特定とともに、生物学的意義を特定するために、PRAME関連遺伝子の同定を目的にnCounter analysis systemを用いた解析を行うこととした。具体的には、胸腺扁平上皮癌(PRAME陽性)と胸腺腫(PRAME陰性)の遺伝子発現プロファイルの網羅的比較により、その候補を抽出した。胸腺癌と重症筋無力症非合併胸腺腫との比較では222遺伝子が、胸腺癌と重症筋無力症合併胸腺腫との比較では85遺伝子が有意差を示した。上記の2通りの比較において共通して胸腺扁平上皮癌が胸腺腫に対し発現亢進していた60遺伝子(KIT、CCL20など)が同定され、発現低下していた12遺伝子(NEFL, CCL25など)を同定した。PRAMEと関連のある候補遺伝子としてCXCL13, CCND3, NEFL等が抽出された。
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