2023 Fiscal Year Research-status Report
Track and Triggerによる自動的RRS起動システム開発・多施設検証
Project/Area Number |
20K09276
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
吉田 徹 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (70265601)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤谷 茂樹 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (50465457)
内藤 貴基 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (30814628)
谷井 梨美 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (10836258)
橋本 悟 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90167578) [Withdrawn]
山崎 正記 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20771520) [Withdrawn]
早瀬 一馬 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70882744)
木村 哲也 京都府立医科大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師 (10874307)
北野 夕佳 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 准教授 (90621392) [Withdrawn]
保科 ゆい子 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 研究員 (20875885)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | Early warning score / modified EWS / EWS情報収集システム / Rapid response system / CCOT / MEWS |
Outline of Annual Research Achievements |
聖マリアンナ医科大学病院にて、2019年9月からNEC電子カルテ、2023年1月から日本光電DashboardによるModified EWS(MEWS)システムの運用とそれに基づいたCCOTおよびRRS運用が行われており、データ集積および解析を継続している。また、このシステムを計16施設に導入して運用を開始し、データ集積を開始した。Track and Triggerによる自動的RRS起動システム開発・多施設検証を目的とする本研究においては、自動的RRS起動を可能とするEWSシステムの開発と多施設への導入を行う事が研究の大きな柱となる。その上で、多施設からのデータを集積し、そのデータの検証によりTrack and Triggerが可能である事を示す事、EWSシステムによるRRS起動が有効であること、さらに、Track and TriggerによるRRS起動が、RRS対象となった患者様の予後改善だけでなく、病院全体の一般病棟入院患者の予後を改善する事を示す事を示すのが目標である。この目標のために研究を進行させているが、今年度については、コロナ禍による遅れの影響はあるものの、EWSシステム(EWS算出/表示システムとEWS情報収集システム)により計14施設から本格的解析用のデータを取得し、そのデータに基づいて2024年1月に米国SCCM、同年3月に集中治療医学会に成果の発表を行った。今年度は、EWSシステム(EWS算出/表示システムとEWS情報収集システム)のさらに多くの施設への導入と、導入前と導入後のデータを集積する事により、その効果の具体的な実証に進む予定である。さらにより多数のデータを集積し、上記の目的に沿って主解析だけでなく種々の条件による層別解析や、エンドポイントをプライマリーだけでなくセカンダリーを設定する事により解析の種類を増やし、EWSシステムの効果評価について具体的な実証とまとめに入る予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
聖マリアンナ医科大学病院、川崎市立多摩病院、横須賀市立うわまち病院など、EWSシステム(EWS算出/表示システムとEWS情報収集システム)の確立が完成した14施設からEWS情報収集システムによるデータ収集を開始・進行中であり、並行して収集したデータについてのデータクリーニングを行い、2019年1年間のデータを使用して行った解析の結果は、2023年度中にアメリカSCCMおよび日本集中治療医学会で発表を行った。14施設から多施設データとして導入前に加えてシステム導入後のデータ集積を予定しており、その解析から最終的な評価とまとめの学会発表・論文投稿を2024年度中に予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
EWSシステム(EWS算出/表示システム・EWS情報収集システム)の導入を可能な限りさらに多くの施設に進め、それにより、より多くの解析データの集積を図る。また、14施設の2019年1年間のデータによる解析の結果(学会発表済み)を踏まえ、さらにシステム導入後1年間の多施設データを集積しデータクリーニングと統計解析を行ってこれについての結果の導出方法について改良を試みる。この結果を踏まえ、より多数のデータ集積による、層別解析や、プライマリーだけでなくセカンダリーエンドポイントを考慮して多変量解析や傾向スコアマッチングを行うなどの解析を行い、最終的な結果のまとめを行う。これらのうち、MEWSと予後との関連について解析が終わったデータから順次学会発表、論文化を行う予定で進行中である。
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Causes of Carryover |
主にCOVID-19感染症蔓延による全体的な計画の遅れが響き、2022年度までに予定していた国内学会・国際学会について、特に国際学会について、旅費を使用して参加する事がほとんどできなかった。さらに、EWSの導入後の評価のための多施設データの2回目収集の開始が遅れ、2024年度中に行う事となった。このデータのまとめと国内学会や国際学会での発表が見込まれる。このため、次年度使用額は主に「旅費」に使用する予定である。また、データの解析結果を論文に投稿するためにかかる費用を「その他」から使用する予定である。
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