2021 Fiscal Year Research-status Report
鼻副鼻腔乳頭腫由来癌の癌化予測法確立と予測因子の網羅的解析
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20K09757
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
安松 隆治 九州大学, 医学研究院, 准教授 (00444787)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有村 秀孝 九州大学, 医学研究院, 教授 (20287353)
亀澤 秀美 帝京大学, 公私立大学の部局等, 講師 (50759503)
内 龍太郎 九州大学, 大学病院, 助教 (80780840)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 鼻副鼻腔乳頭腫 / 乳頭腫由来癌 / SCC抗原 / SCCA1 / SCCA2 / 遺伝子解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、前年同様癌化メカニズム解明のための遺伝子網羅的解析を検体数を増やして行った。 癌部分3検体、乳頭腫部分3検体の計6検体についてアンプリコンシークエンスを用いた遺伝子変異解析を行った。FFPE標本から、レーザーマイクロダイセクション法を用いることで 乳頭腫部分と癌部分に分離しDNAを抽出した。 その結果、前回の結果と併せて既知の変異であるTP53は7例中6例(86%)、APCは7例(100%)に認めた。またARID1A 5例 (71%)、NF1 3例(43%)といったこれまで乳頭腫由来癌では報告されていないがん抑制遺伝子の不活化変異を認めた。 一方レディオミクスに基づいた画像検査から乳頭腫由来癌を予測する方法の確立に関する課題については多くの画像を収集し、予後や悪性度との関連について解析を継続中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
症例数が増えなかったため
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Strategy for Future Research Activity |
画像解析に関しては症例数を増やすことが課題である。他施設に協力を要請することによって対応する予定である。
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Causes of Carryover |
理由)SCCA1,SCCA2測定のための試薬購入に関わる経費が必要であるため。 計画)SCCA1,SCCA2測定に用いるELISA購入、解析費用が生じる予定である。
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