2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20K09865
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
八木 俊路朗 鳥取大学, 医学部附属病院, 准教授 (00378192)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福岡 晃平 鳥取大学, 医学部附属病院, 医員 (40548781)
久留 一郎 鳥取大学, 医学部, 特任教員 (60211504)
森田 真紀 鳥取大学, 医学部附属病院, 医員 (60838407)
陶山 淑子 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (90448192)
藤井 香綸 鳥取大学, 医学部附属病院, 医員 (80890326) [Withdrawn]
梅田 竜之介 鳥取大学, 医学部附属病院, 医員 (30913793)
生田 健人 鳥取大学, 医学部附属病院, 医員 (20913792)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 乳房再建 / 大網 / 脂肪組織由来幹細胞 / 形態保持 / 血管新生 |
Outline of Annual Research Achievements |
大網は脂肪組織と膠原線維・弾性線維を含み可塑性に富み,乳房再建の材料として適していると考えられるため大網を乳房再建材料として移植すること,更に ADSCsを混合移植することの有用性・メカニズムを検討した.初年度はLewisラットを用いて両側の背部皮下に脂肪組織,大網組織,それらにADSCsを混合したものを移植して形態学的評価を行ったが複数回において皮下で脂肪融解を起こし擬似乳房の形態が維持できないことが判明し,原因として実験者の技術的な問題やラットの系統がこれまでと異なっていることを問題点として挙げた.そこで次年度はパイロット実験として乳房再建モデルマウス作製とマウス両側背部皮下への移植方法を検討した.12週間の時系列形態学的評価を行ったところ,最終時点で大網移植群の方が脂肪組織移植群と比較してより形態の保持に寄与していることが分かったが,更なる検体数での比較検討が必要と考え,最終年度はn=12と検体数を増やしてサンプル間での形態学的評価と組織学的評価を行った. 結果的には,(1)脂肪単独群において有意にサンプルの嚢胞と空洞化を多く認め,(2)脂肪+ADSCs併用群で有意に組織の壊死所見が乏しく,(3)脂肪の完全性・血管新生の有無・線維化・炎症の項目についても各群で比較したが、それらにおいては有意な差を認めないことが分かった.形態学的評価では脂肪・大網注入群いずれもADSCs併用使用群よりはPBS併用使用群の方が良好な形態を維持することが分かり,脂肪注入群と大網注入群いずれもボリュームの程度に有意差は見られないほか大網の方が脂肪の完全性が保たれていることが分かった. 今回集め得たデータのみでは大網を使用することの有用性を示すことはできなかったが,脂肪注入と同等もしくはそれ以上の有用性を持つ可能性があることが分かったため今後さらなるデータ収集に努める必要があると考えた.
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Effects of Conditioned Medium of Adipose-Derived Stem Cells Exposed to Platelet-Rich Plasma on the Expression of Endothelial Nitric Oxide Synthase and Angiogenesis by Endothelial Cells2023
Author(s)
Maki Morita, Yoshiko Suyama, Tomomi Notsu, Kohei Fukuoka, Kento Ikuta, Haruka, Kanayama, Ryunosuke Umeda, Shogo Teraoka, Hiroyuki Minato, Haruaki Ninomiya, Motokazu Tsuneto, Yasuaki Shirayoshi, Ichiro Hisatome, Shunjiro Yagi
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Journal Title
Annals of Plastic Surgery
Volume: 2
Pages: 171-179
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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