2021 Fiscal Year Research-status Report
抗菌作用と石灰化作用を併せもつデュアルファンクショナル・ゼオライトフィラーの創出
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20K09966
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
新谷 耕平 朝日大学, 歯学部, 助教 (50824455)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥山 克史 朝日大学, 歯学部, 准教授 (00322818)
川木 晴美 朝日大学, 歯学部, 教授 (70513670)
上野 恭平 朝日大学, 歯学部, 助教 (70837848)
玉置 幸道 朝日大学, 歯学部, 教授 (80197566)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ゼオライト / 機能性フィラー / イオン交換 / レジン / 吸着 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、2020年度の研究結果から得られたゼオライトのイオン交換条件に関する知見をもとに、石灰化誘導(カルシウムイオン)&抗菌効果(銀イオンや亜鉛イオン)を併せ持つ、患者や治療部位に適したテーラーメイドな陽イオン徐放型フィラーを合成すべく、複数のイオンを含有したゼオライトの合成条件の検討を行った。まず、ナトリウム型ゼオライトを塩化カルシウム水溶液を用いてイオン交換することでカルシウム型ゼオライトに変換し、ゼオライト中のほぼすべてのナトリウムイオンを石灰化誘導に効果的なカルシウムへと置換させた。次に、得られたカルシウム型ゼオライトは硝酸銀水溶液および硫酸亜鉛水溶液を使用し、各種水溶液のモル濃度や水溶液中へのゼオライト粉末の浸漬時間を変化させることでカルシウムイオン、銀イオンおよび亜鉛イオン量の異なるAg-Ca型、Zn-Ca型ゼオライトサンプルを調製することができた。そして、調製したAg-Ca型、Zn-Ca型ゼオライトサンプルにおけるイオン徐放能を評価するために、サンプルを生理食塩水もしくは疑似体液中へ浸漬することで経時変化を調査し、どのイオンがどのタイミングで優先的に徐放されるかを、得られた溶液のイオン濃度を誘導結合プラズマ質量分析計(ICP-MS)で測定することで分析中である。また、フィラーとして使用するゼオライトサンプルの結晶サイズの影響や、ゼオライトサンプルを分散させるためのレジンの組成、硬化温度や時間の影響を検討し、調製したゼオライト粉末サンプルが凝集しないためのレジン調製方法の条件の最適化を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの感染拡大により、測定と分析が予定通り行えていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は作製したゼオライトフィラー含有のレジンからの各種イオンの徐放能の評価や、徐放された様々な量のイオンを含む培地を用いて、ヒト歯髄由来幹細胞や歯肉由来細胞の培養を行い、各種イオンの種類や量が石灰化誘導能に与える影響の検討を行う。さらに、ゼオライト含有レジンの機械的強度の測定や、ゼオライトから徐放されたイオン種が細胞毒性に与える影響、抗菌活性の有無やその持続性を評価し、調製したサンプルの実用性について検討を行っていく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大による納期の遅れが発生したため。
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