2021 Fiscal Year Research-status Report
IoTを用いたフレイル予防のための口腔機能向上プログラムの開発
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20K10269
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
柏崎 晴彦 九州大学, 歯学研究院, 教授 (10344516)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸本 裕歩 九州大学, 基幹教育院, 准教授 (00596827)
水谷 慎介 九州大学, 歯学研究院, 准教授 (90643312)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | フレイル / オーラルフレイル |
Outline of Annual Research Achievements |
健康寿命延伸の観点から,フレイルを予防することはわが国における喫緊の課題である。オーラルフレイルの改善はフレイル予防の一助をなす と考えられてい るが,明確なエビデンスはない。本研究の目的は,フレイル予防を目指した「オーラルフレイル予防・改善プログラム」を開発 し,IoTを活用した訓練・指導シ ステムを構築し,地域高齢住民を対象に新規プログラムのフレイル予防効果を検証することである。口腔の健 康が健康寿命の延伸につながるというエビデンス の確立を目指す。 口腔機能を向上させることはフレイル予防の一助をなすと考えられている。しかしながら,口腔機能の介入研究を用い,この因果関係を実証 し た研究はない。本研究テーマの未解決な点は,地域高齢者が簡便に取り組むことができる口腔機能向上プログラムや環境整備が不足しているこ とである。 本研究の目的は,1)IoTを活用することにより,高齢者が在宅で特別な訓練器具なしで簡便に実施でき,それを遠隔から指導・評価できる「オ ーラルフレイル予 防・改善プログラム」を開発し,2)地域高齢住民を対象に新規プログラムのフレイル予防効果を検証することである。 2020年度の計画であるオーラルフレイル 予防・改善プログラム」の開発では,先行研究で実際に使用した運動プログラムのコンテンツを一部改修して「オーラルフレイル予防・改善プログラム」を開発した。 2021年度では,地域高齢住民を対象とした新規プログラムの有用性の検証を行い,フレイルの改善率や口腔機能評価の変化を評価し,地域高齢住民に おける新規プログラムによる口腔機能およびフレイルの変化を明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度の研究計画である口腔機能向上プログラムの検証がほぼ達成している状態であるから。
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Strategy for Future Research Activity |
予定通り,2022年度に新規口腔機能向上プログラムの有用性の検証結果をまとめる。
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Causes of Carryover |
アプリ開発費用が予定より低価格だったため,次年度,発表費用に使用する。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Effect of isometric tongue lifting exercise on oral function, physical function, and body composition in community-dwelling older individuals: a pilot study.2021
Author(s)
Iyota K, Mizutani S, Kishimoto H, Oku S, Tani A, Yatsugi H, Chu T, Liu X, Kashiwazaki H.
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Journal Title
Gerontology
Volume: -
Pages: -
DOI
Peer Reviewed / Open Access