2023 Fiscal Year Annual Research Report
超高齢社会において重要な医科歯科連携のための教育教材と評価尺度の開発
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20K10316
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
山口 久美子 東京医科歯科大学, 統合教育機構, 准教授(キャリアアップ) (90376799)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 友和 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (10633191)
那波 伸敏 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (30617543)
鶴田 潤 東京医科歯科大学, 統合教育機構, 准教授 (70345304)
川上 千春 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (70643229)
藤原 武男 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (80510213)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 多職種連携教育 / 医科歯科連携教育 / 超高齢社会 / 卒前教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
超高齢社会において、全身疾患と口腔領域の疾患を共に有する患者が増加してきた。さらに、高齢者の口腔機能を維持するために医科と歯科の連携の重要性は増してきている。歯科医師は医師と同様に「診断・治療を行う」職種であり、医科と歯科の連携においてはケアを中心に考える患者中心の多職種連携の場合とは異なったアプローチが必要であると考える。 2020年度、2021年度には医師10名、歯科医師10名に「超高齢社会において医科歯科連携のために卒前の医学生にどのような教育が必要であるか」についてインタビューを行ってきた。2022年度、2023年度にはインタビューで得られた回答を解析してきた。 医師から得られたテーマと、歯科医師から得られたテーマの多くは共通していた。お互いの専門性を知りリスペクトすること、医師も口腔内に関心をもつこと、医師と歯科医師の併診の有用性、患者自身や家族を含めたチームで診療する重要性、学生の頃からの連携の経験などがあがった。一方、歯科医師からは歯科医師の専門性をより正確に理解してもらいたいというテーマが特徴的であり、医師からはエビデンスやシステムが構築されていることを学ぶことが連携の促進につながるというテーマがあがった。 本研究は2024年度のAMEE(International Association for Health Professions Education)の演題として採択され、発表予定である。 今後は医学生の口腔への関心を喚起するとともに、よりよい連携の具体例を経験できる学習機会を充実させることが必要であることが明らかとなった。
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