2020 Fiscal Year Research-status Report
Construction of a statistical model to predict the improvement of patient's QOL by invasive treatment-A nationwide survey
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20K10352
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
大出 幸子 聖路加国際大学, 専門職大学院公衆衛生学研究科(公衆衛生大学院), 教授 (80505074)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 邦好 聖路加国際大学, 専門職大学院公衆衛生学研究科(公衆衛生大学院), 講師 (00793217)
的場 匡亮 昭和大学, 保健医療学部, 講師 (50608669)
高橋 理 聖路加国際大学, 専門職大学院公衆衛生学研究科(公衆衛生大学院), 教授 (60505030)
齋藤 翔太 聖路加国際大学, 臨床疫学HTAセンター, 特任講師 (60739465)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 医療の質 / 生活の質 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、全国の医療機関において患者の生活の質(QOL値)を測定し、手術など侵襲的治療によってどれだけ患者のQOL値が改善するか(Health Gain値)を、診断時の患者情報を用いて予測する統計学的モデルを構築することである。対象患者は、変形性膝関節症、鼠径ヘルニアと診断された者で、生成したHealth Gain値の統計学的予測モデルを実臨床で用いることができるようiPadアプリとして実装する予定である。病院団体と協力し、QIプロジェクトの一環として、患者のリクルート、データ収集、分析を実施していく予定である。今年度は、患者リクルートの準備段階として、病院団体のシンポジウムで講演を行い、医療の質指標として、海外諸国ではどのように患者の生活の質(QOL値)が収集されるか、患者の生活の質尺度の一つであるEuro-QOL-5-dimentionについて、手術など侵襲的治療によってどれだけ患者のQOL値が改善するかを示すHealth Gain値がどのように活用されているかについて、直近の研究報告のサマリーなども交えて紹介する予定としていた。しかしながら、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、協力を予定していた病院団体のシンポジウム等が開催されず、講演会の開催が叶わなかった。今年度は、全国調査が実施できる状況になった時を見越して、分析の手順を確認すべく、EQ5Dの収集を主任研究者が所属する施設において開始し、画像の処理、記述統計等を実施した。病院団体のシンポジウムについては、現在2021年6月29日の実施を予定としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、協力を予定している病院団体のシンポジウム等が開催されず、講演会の開催が叶わなかった。しかしながら、今年度は分析手順の確認を実施するなど、次年度以降に予定していた事項のうち、今現在できることを優先して実施したため、研究期間全体としては、遅延の影響は最小限であると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、病院団体と協力を始め、全国の病院へ研究説明を開始して、患者のリクルート、データ収集を開始する。今、現在、変形性膝関節症と鼠径ヘルニアの2疾患を対象に、研究データの蓄積と分析を同時並行で実施する予定であるが、状況に応じて、まずはすでにより緊密な協力体制を構築できている鼠径ヘルニア領域に照準を当てて、研究実施を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由:新型コロナウィルスの影響で、協力を依頼する予定の日本病院会QIプロジェクトの活動が例年と異なり、研究進捗に影響し、アプリ開発の委託まで至らなかったため。 使用計画:アプリ開発について、企業との交渉を通し委託まで至らなかったため、引き続き次年度以降の使用を予定している。アシスタントの雇用についても引き続き計画する。
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