2020 Fiscal Year Research-status Report
Evaluation analysis for the reconstruction of local medical service system in Japan
Project/Area Number |
20K10383
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Research Institution | Hokkaido University of Science |
Principal Investigator |
谷川 琢海 北海道科学大学, 保健医療学部, 准教授 (40446539)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 地域医療 / 医療提供体制 / 医療サービス / 地理情報システム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、全ての人に健康を実践する不平等のない医療提供体制を維持し、効率的な医療サービスを提供していくために、病床転換や医療資源の共同利用や集約を進めた際における地域の医療資源の効率性と患者の医療資源へのアクセシビリティの変化を明らかにすることである。地域医療構想に基づく医療機関の役割分担やダウンサイジング、集約化、高度医療機器の共同利用などの議論が進められていくなか、医療機能が変化することによる地域ごとの影響について、患者アクセシビリティと医療経営の側面から分析を行う。 2020年度は、日本全国を対象とした患者アクセシビリティの評価のために必要な地理情報システムや全国道路網ネットワークデータなどの準備を行った。また、モデルシミュレーションによる病床転換に伴う他の医療資源への影響評価として、北海道を対象として二次医療圏ごとの高額医療機器(CT、MRIなど)の台数を病床種別ごとの病床数によって説明されるモデルを相関分析によって求めて、国が示している2025年における病床の必要量の推計に基づいて高額医療機器の台数の変化についての予測を行った。 本研究では、患者アクセシビリティの全国的な状況の把握や、医療機能の変化に伴う医療資源への影響予測を通して、特に公平性の観点から我が国の医療機能の将来像をとらえ、医療政策の妥当性を検証できることを期待しており、来年度も引き続き研究計画に基づいて分析を進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍により学術大会がWeb開催等に変更され旅費執行を一部で行っていないものの、予定していた学会には参加しており、国内旅費は研究の進捗状況および予算執行もおおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画を予定通りに進められるように、解析環境のを整備するとともに、北海道を対象として行っていた分析を全国に広げる。
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Causes of Carryover |
解析用ワークステーションの購入と、予定していた国内旅費の執行が無かったため、次年度使用額が発生した。解析用ワークステーションは2021年度の購入を計画している。
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Research Products
(7 results)