2020 Fiscal Year Research-status Report
高齢者の入浴習慣と介護予防・認知症発症予防・抑うつ予防との関連:コホート研究
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20K10540
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Research Institution | Tokyo City University |
Principal Investigator |
早坂 信哉 東京都市大学, 人間科学部, 教授 (60406064)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾島 俊之 浜松医科大学, 医学部, 教授 (50275674)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 入浴 / 介護予防 / 認知症 / 抑うつ / 主観的健康感 / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度はベースラインデータとして日本老年学的評価研究(JAGES 2010)に参加した全国8都道府県18市町村に居住するADL自立した65歳以上の高齢者のうち、8つの保険者32565名の介護状態に関する追跡調査を完了した。さらに取得したデータについては、データクリーニングを行った。 2020年6月22日に第1回保険者共同研究会(参加42市町村)、2020年7月28日に第2回保険者共同研究会が日本老年学的評価研究によって開催され、研究者と自治体関係者が一同にオンラインで研究会として参集し、自治体でのデータの収集や活用の課題が議論され、今後の方針を確認した。各自治体によって介護予防に関して抱えている課題は多様であった。JAGESの結果は地区診断に活用されている事例も提示され、他の自治体の参考となった。 銭湯などのいわゆる外湯を利用している者では幸福度が高いという研究代表者(早坂)らの既存報告があることから、研究代表者は暫定データを活用して外湯(温泉・銭湯等の温浴施設)利用と主観的健康感の関連を解析した。外湯利用頻度は自治体によって大きく異なり週4回以上利用している人が20%のところからほぼ0%のところまであり、環境によって異なっていた。主観的健康感が「よい」と答えた人は、全く利用しない人で81.8%に対して、年数回利用する人で89.9%と8%以上その割合が高かった。定期的な温泉や銭湯の利用が健康状態が良いことと関連がある可能性が高いことが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り、調査対象者の追跡調査が行われた。オンラインであったが、参加自治体との研究会も開催され、意見交換、情報交換ができスムーズな調査へとつながった。 一部横断解析も実施できた。オンラインとなったが関連学会へ参加した。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度も引き続き調査対象者への追跡調査を行う。 定期的な研究班内での研究会議も実施する。データクリーニングができて利用可能となった時点で入浴と介護、抑うつ、認知症の新規発症との関連の予備解析を実施する。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症予防の影響で学会発表がすべてオンライン開催となったため、また、移動自粛となり、研究会議が対面ではなくオンラインとなったため、大幅に旅費の支出が減った。2021年度は対面での学会参加や研究会議も可能な限り実施したい。
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