2020 Fiscal Year Research-status Report
A multicenter study of influenza epidemiology with patient registry
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20K10546
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Research Institution | National Center for Global Health and Medicine |
Principal Investigator |
都築 慎也 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 特任研究員 (60634912)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新庄 正宜 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (20276314)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | インフルエンザ / ワクチン効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度はパイロットスタディとして、主施設(国立国際医療研究センター)のデータのみを用いてTest-negative designによるインフルエンザワクチン効果の推定を行った。結果は原著論文としてJapanese Journal of Infectious Diseasesに掲載された(Tsuzuki S et al. Interim 2019/2020 influenza vaccine effectiveness in Japan from October 2019 to January 2020. DOI:10.7883/yoken.JJID.2020.177)。ワクチン接種によるインフルエンザ罹患の予防効果は見られたものの統計的に有意な差ではなく、単施設のデータで行ったことによる症例数の不足が影響していると考えられた。 また、日本疫学会総会において日本のインフルエンザ診療に独特の制度である治癒証明書がもたらす医療経済学的負荷について発表を行った(季節性インフルエンザの『治癒証明書』制度がもたらす経済的効果)。 新型コロナウイルス感染症の流行以後、季節性インフルエンザの患者数は激減しており、当初の研究計画を変更しなければならない可能性が高い。本研究課題でも新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの差異を検証する予定とし、それぞれに罹患した一般市民に対して質問票調査を行いデータを収集した。来年度に両疾患がもたらす疾病負荷を推定・発表する予定としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
原著論文掲載、学会発表共に当初の予定通り行った。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の流行に伴い季節性インフルエンザの患者数が激減したため、今後研究計画を変更する必要性があると考えられる。2021年度以降も季節性インフルエンザの患者数が少ないままかは未知数であるため、今後もレジストリを用いた患者数の観察は継続する。現時点では、新型コロナウイルス感染症が優勢な現状のデータを用いて両者の差を明らかにすることを予定している。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の流行に伴う計画変更のため。
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Research Products
(2 results)