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2020 Fiscal Year Research-status Report

Historical transition in the self-image of nurses

Research Project

Project/Area Number 20K10591
Research InstitutionKyoto University of Advanced Science

Principal Investigator

江頭 典江  京都先端科学大学, 健康医療学部, 嘱託講師 (70547463)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywordsj自己像 / 看護職 / 看護過程 / 歴史
Outline of Annual Research Achievements

社会的史料では、現在まで継続されている2社の看護基礎教育のテキスト(1968年ー1975年)における「看護過程」項目の整理を行った(令和元年度に日本看護歴史学会で発表ずみ)。それ以降分のテキストは、整理のみで未発表である。また、看護総合雑誌は、1960年代以降、臨床(医療体制など)及び基礎教育(カリキュラム改正)の大きな変化を中心に整理した。
公的史料では、看護制度の大まかな変遷を看護六法で、また、看護白書で当時の関心の概要を把握した。これら史料を参考にし、看護の専門職化についての論文をまとめつつある。
個人的史料では、「看護過程」の日本への導入に貢献した方のオーラルヒストリーデータを収集するために、所属大学の研究倫理審査を申請し、8月に承認された。その後、2名に依頼したが、1名は承諾、1名は拒否された。承諾された1名のインタビューは、社会状況により対面で行えず、オンラインで2回実施させて頂いた。インタビューでは参考になる文献が多数紹介され、「看護過程」の始まりが、関西ではPOS研究会だったことがわかった。2回目のインタビューもオンラインで行った。1970年代初めの看護学実習は、教育というよりむしろ、授業が休校になれば病院で実習したという実践中心であることがわかった。このように当時の看護職の状況について重要な情報がえられた。
目的である1970年代の「看護過程」導入をめぐる動きについては、他にも史料が多くあることをインタビュー対象者に紹介頂き、古書の収集に勤められたことは貴重な機会であった。研究成果の発表は、予定した学会が延期され、実習期間と重複したため参加・発表は断念した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

看護職の自己像の変化と直接的な繋がりを見出すには、まだかなりの作業ステップが必要な状況である。第一の理由は、今年度は聞き取り調査を計画したが、倫理審査の承認を得るのに時間を要し、8月以降にようやく準備にとりかかったためである。第二の理由は、感染症の全国的な影響により対面でのインタビューを行うことが不可能となり、依頼できる対象者が限定されたためである。現在までの進捗状況は、全体の4分の1程度である。学会開催の時期が変更され、予定した発表を断念したため、今年度の研究成果はまったく公表できていない。
研究実績に示したように、個人的史料では、「看護過程」の日本への導入に貢献した方のオーラルヒストリーデータを収集するために、2名に依頼した。しかし、承諾を得られたのは、1名のみであった。承諾された1名のインタビューは、社会状況により対面で行えず、オンラインで2回実施させて頂いた。インタビューでは参考になる文献が多数紹介頂き、「看護過程」のきっかけが、関西ではPOS研究会だったことがわかった。2回目のインタビューもオンラインで行った。社会的史料では、現在まで継続されている2社の看護基礎教育のテキスト(1968年ー1975年)における「看護過程」項目の整理を行った(令和元年度に日本看護歴史学会で発表ずみ)。それ以降分のテキストは、整理のみで未発表である。文献の収集と整理も予定よりやや遅れている。

Strategy for Future Research Activity

令和3年度中に、聞き取り調査に関して全員の調査は終了する予定にしており、少なくとも合計5名の臨床や教育に携わった方に打診する計画で進める。状況により、オンラインのインタビューも取り入れるが、できる限り対面で行えるよう依頼する。令和4年度の早い時期には得られたインタビューデータを順次分析する。
さらに、令和3年度は1976年以降のテキストに関して調査した内容をまとめて発表するか、自己像に関連した先行研究の検討を発表する。計画には明確に書いていないが、変化した後の看護職の自己像には、専門職化についの検討も必要と考え、何らかの形で発表する。
文献の収集が不足であり、計画的にリストを作成して入手可能なものはできる限り入手し、内容を整理してデータを蓄積する作業を行う。

Causes of Carryover

令和2年度は社会状況から、対面でのインタビューが計画どおり行えていない。そのため、令和3年度中に、聞き取り調査に関して全員の調査は終了する予定にしており、少なくとも合計5名の臨床や教育に携わった方に打診する計画で進める。できる限り対面で行うことで旅費等が必要である。また、成果を開催地で発表する機会があれば、旅費等が必要である。令和2年度に旅費として経費計上した未使用分を充当する予定である。

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Published: 2021-12-27  

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