2022 Fiscal Year Research-status Report
我が国と米国における看護系大学教員の脆弱性と自己超越性に関する研究
Project/Area Number |
20K10597
|
Research Institution | Fukuoka jogakuin Nursing College |
Principal Investigator |
星 美和子 福岡女学院看護大学, 看護学部, 教授 (70433133)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河村 奈美子 (大西) 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (50344560)
吉野 拓未 福岡女学院看護大学, 看護学部, 講師 (50711917)
西田 裕子 福岡女学院看護大学, 看護学部, 講師 (70806512)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 看護系大学教員 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、日本での調査を実施した。ただし、日本における実際の調査実施については、業者に委託した。 調査時期については昨年度の検討から、新年度すぐの実施は避け、大学の夏休み時期に実施することを目指して準備を進めた。調査実施業務委託にあたり、研究プロセスや研究協力依頼文・実際の調査票等(オンライン書式への移行含め)の準備などを含め細かい調整が必要であり、大学業務と並行しての準備では、その調整に3か月ほどを要した。 その後、まず、日本の全ての看護系学部・学科を持つ大学の学部長・学科長へ調査協力を依頼し、70の大学から協力を得ることができた。協力を得られた大学には、紙媒体の調査票の送付またはオンライン調査を実施し、9月末を回答期限としてデータを収集した(紙媒体・電子媒体の選択は各大学の希望に従った)。得られた素データの入力までは、業者に委託したが、統計分析のための統計ソフトへのデータ移行が必要であり、それについては現時点では一部が終了したのみである。 本研究の主要理論を用いた論文を執筆し、またこの主要理論を用いて以前実施した学生対象の研究結果について学会発表を行い、国内の研究者からの知見を得る機会とした。更に、今年度実施した調査結果の一部について、分析を開始し、2023年度の国際学会(2件)での発表のため、抄録を提出したところ採択された。 ただ、米国での調査については、既に調査票の準備は整っているのだが、現時点では、米国での研究倫理審査申請は終了しておらず、米国での調査を開始できる状況には至っていない。したがって、2023年度は、米国での調査終了を目指す。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
一つ目の理由は、米国在住の研究協力者がCOVID19感染拡大の対応に追われるとともに、新たな役職に就いたことにより本研究のためのエフォートを確保することが難しくなったことが挙げられる。また、2つ目の理由は、所属大学及び所属領域を同じにする研究代表者と研究分担者について、大学運営における新たな役割への移行、所属大学の大学院開設のための準備、所属領域内の新採用者支援及び欠員対応業務などがあり、所属大学の教育・運営業務を遂行しつつ研究のエフォートを確保することや、米国の研究協力者を十分に支援し、研究を推進することが非常に困難な状況であったことである。日本での調査はなんとか終了することができたが、その後、調査データの整理や移行、分析をするための時間とエネルギーを確保することも難しい状況があった。これらのことから、研究計画に遅れが生じている。
|
Strategy for Future Research Activity |
まず、2023年度中に米国での研究倫理審査の承認を受け、調査開始及び終了を目指す。また、日本での調査におけるデータの整理や完全移行を修了させ、データ全体の分析を行うことを目標とする。 今年度の研究代表者及び研究分担者の所属領域では、欠員は補充されたが、新採用者の支援は引き続き必要な状況であり、また所属大学の大学院開設に伴い新たな教育負担が増すことにより、研究のエフォートを確保するのが難しい状況は継続している。研究者の自助努力だけで解決することは難しく限界はあるが、努力を重ね、適宜、研究補助者を雇用しながら、ひとつひとつ終了させていきたいと考えている。
|
Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた大きな理由は、COVID19感染症拡大のため、この3年間で参加する予定であった国際学会や国内学会及び開催する予定であった研究会議について、全て対面での参加・実施を諦め、オンライン参加へと変更したため、旅費を使用する機会が全くなかったことである。また、研究実施は業務委託をしたが、データ整理や分析が一部しか進んでいないためPCや統計ソフトの購入をしていないことも理由の一つである。 2023年度は国際学会にも現時点で2件採択されており、対面での参加を予定しているため、研究代表者及び研究分担者について旅費や参加費が必要である。また、米国での調査実施推進のため、対面での研究会議を設けることも考えており、その場合も旅費が必要になる。更に、収集したデータの整理や分析を進めるために、コンピューターや統計ソフトの購入及び研究補助者の雇用も計画している。
|
Research Products
(4 results)