2021 Fiscal Year Research-status Report
看護技術指導に活かすナーシングスキルオノマトペデータベースの構築
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20K10619
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Research Institution | Suzuka University of Medical Science |
Principal Investigator |
大津 廣子 鈴鹿医療科学大学, なし, 客員教授 (70269637)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 暁子 鈴鹿医療科学大学, 看護学部, 助教 (90741257)
永田 佳子 鈴鹿医療科学大学, 看護学部, 助教 (20867402)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 看護技術の指導 / オノマトペ / 若者 |
Outline of Annual Research Achievements |
【方法】インターネット調査会社(バルク)に委託し、WEBによるアンケート調査を実施した。質問紙は20項目の日常生活動作を精選し、三つの選択肢から最も適しているイメージを回答する設問とした。分析は、統計解析ソフトIBM SPSS Statistics Ver26.0を使用し、χ2検定と残差分析を行った。有意水準はP<0.05とした。【倫理上の配慮】鈴鹿医療科学大学研究倫理審査委員会の審査を受け実施した。【結果】有効回答数は、2500であった。性別は男性1250人、女性1250人であった。オノマトペの使用状況については、「よく使用する」40%、「時々使用する」38.8%であった。オノマトペを使用することについて「わかりやすい」「イメージしやすい」と感じている者が多かった。動作に関するイメージを性別でみると、20項目中19項目で有意差を認めた。「手のひらを背中の皮膚にぴったりとあてる」動作や「タオルを体にぴったりとあて拭く」動作の「ぴったり」のイメージは、「隙間なくくっつくようにあてる」イメージが多かった。「足をベッドから床にそっと下ろす」動作や「柵をそっと外す」動作の「そっ」のイメージは、「音をたてないように静かに下ろす(外す)」イメージが多かった。いずれも女性の方が有意に多い特徴がみられた。「針を抜く時は、すっと抜いてほしい。」動作の「すっ」のイメージは「素早く、静かに抜く」イメージが多いが、有意差はみられなかった。 【考察】対象者の8割近い者がオノマトペを使用していることから、看護技術を指導する時の指導言語にオノマトペを使用することは、正確な動作イメージを想起させることに繋がると考える。19項目の動作において、性別でイメージに有意差が見られたことから、指導言語にオノマトペを使用する時には、性別によりイメージが異なることを意識して、指導する必要性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍の調査であったために、インターネット調査の方法を用いて、19歳から21歳の若者にアンケート調査を計画どおりに実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度に実施した看護教員を対象にした調査結果と、令和3年度に実施した19歳から21歳の若者を対象にした調査結果から、看護技術指導に活かすナーシングスキルオノマトペデータベースの構築を行う。
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Causes of Carryover |
当該助成金が生じた状況は、インターネット調査を実施するにあたり、見積額をみると費用が不足したために、10万円の前倒し支払い請求を行った。調査実施後の請求額が見積額より少なかったために生じた。
翌年分として請求した助成金と合わせた使用計画は、学会発表のための費用や最終年度として、「看護技術の指導に有効なナーシングスキルオノマトペデータベースの構築」研究の成果物作成のための物品費などに使用する。
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Research Products
(4 results)