2023 Fiscal Year Research-status Report
時間に追われる人の継続を支援するマインドフルネストレーニングの即時効果の検討
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20K10628
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
坂上 百重 新潟大学, 医歯学系, 助教 (50436771)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内山 美枝子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (10444184)
横野 知江 (西澤知江) 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (50579597)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | マインドフルネス / 短期継続 |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題では、時間的にゆとりのない対象のマインドフルネスに基づく実践の継続性に着目し、当初予定を一部変更しながら研究を進めている。昨年度に引き続き、介入方法にマインドフルネスを意識したセルフ呼吸法を用い、即時効果を介入開始の2週間時点、4週間時点の効果の短期継続効果とし、対象者の主観的体験及び心理学的尺度、日本語版Five Facet Mindfulness Questionnaire(以下:日本語版FFMQ)を用いデータ収集を進めた。なお、介入で用いた実践のセルフ呼吸法は、本課題が、時間的ゆとりのない対象の継続性を支援に着目しているため、マインドフルネスに基づく実践のうち臨床的介入に用いる代表的な実践方法に対して、実践方法を呼吸に注目する方法と限定し単純化、さらに実践時間を短時間化、実践期間を30日未満とし短期間化するなど簡便化、また、実践のタイミングや実践の場所などは参加者の自由意思を尊重する柔軟性を持たせた方法であった。24名の参加者が得られ、脱落者2名を除き22名のデータ収集を完了した。現在、データ分析を進めており、日本語版FFMQでは、総合得点に介入の前-4週間時点、2週間時点-4週間時点に有意差が確認され、同尺度の5つの下位因子の「観察」、「判断しない態度」「反応しない態度」「描写」の4因子の得点において、介入の前-4週間時点に有意差が確認された。つまり、継続性の支援に着目し設定したセルフ呼吸法の実践により、実践者のマインドフルネス特性が向上することが確認された。また、主観的効果については昨年度に引き続きKH coderを用いて分析を進め、現在22名のデータを分析中である。現段階で、質的データ分析からは、継続性の視点から単純化、簡便化したマインドフルネスに基づく実践であるセルフ呼吸法であっても実践による主観的体験の質が変化することが結果として見られている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画を修正し順調に進められている。マインドフルネスに基づくトレーニングの短期継続効果について客観的な心理学的変化の指標として日本語版FFMQのデータ、主観的体験のデータ収集が完了した。客観的指標については分析が終了し、介入で用いたセルフ呼吸法実践の短期継続による効果が確認されていること、主観的体験のデータについては、KH Coderを用い質的データの客観的な分析を進め、実践の短期継続による効果が明らかとなってきている。
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Strategy for Future Research Activity |
結果の分析を継続し、研究を完了する。
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Causes of Carryover |
研究を当初の予定に対し一部変更し進めているところ、過年度における関連分野の学会がWEB開催となったことによる旅費の減少等が影響している。今年度は、現在進行中の計画を進めることで、全体の予算を適正に使用していく。
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Research Products
(1 results)