2023 Fiscal Year Annual Research Report
看護基礎教育と継続教育の連携による中堅看護師研修プログラムの構築
Project/Area Number |
20K10633
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Research Institution | Sapporo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
藤井 瑞恵 札幌保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (20331192)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古都 昌子 鳥取看護大学, 看護学部, 教授 (00602583)
山本 勝則 天使大学, 看護栄養学部, 教授 (10240087)
中村 恵子 札幌市立大学, 看護学部, 専門研究員 (70255412)
樋之津 淳子 札幌市立大学, 看護学部, 教授 (90230656)
武冨 貴久子 札幌市立大学, 看護学部, 講師 (80543412)
森川 由紀 札幌市立大学, 看護学部, 講師 (80438423) [Withdrawn]
田仲 里江 札幌市立大学, 看護学部, 助教 (40613683)
村松 真澄 札幌市立大学, 看護学部, 准教授 (50452991)
栗原 知己 札幌市立大学, 看護学部, 助教 (00910035)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 継続教育 / 中堅看護師 / リカレント教育 / コンソーシアム |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の概要:少子高齢社会に伴う保健医療福祉のマンパワーの需要増加,地域のニーズに対応した医療職の人材育成が求められている.本研究では看護基礎教育機関と医療施設の共同体である‘看護コンソーシアム’を活用し,過去8年間に北海道の医療施設が密集する札幌圏と大学,超高齢化や過疎化が進み近郊に大学等の教育施設が少ない北海道東部(以下道東)圏と大学においてそれぞれ,教員と実践家と共に中堅看護師研修を実施してきた.その内容を洗練させ,大学と医療施設が組織横断的に看護コンソーシアムを通して大学のリソースを活用し,有機的に連携しながら,ともに看護職を育て合う継続教育プログラムの構築をめざした. 研究実績の概要および成果:中堅看護師研修をリカレント教育の一環と捉え,文献検討を行い,看護系大学ではまだ体系的プログラムが見当たらないことからも,北海道の広域という立地条件の特性を踏まえたリカレント教育に接続可能なプログラムを,医療施設と連携しながら構築していく意義が確認された.次に札幌市近郊の医療施設の中堅看護師に「リカレント研修に望むもの」を調査した.その結果,研修方法は座学による一方的な知識の修得ではなく,主体的・自律的な態度で,参加者同士の討論の中から刺激を受け,考察を深める学習方法を志向しており,テーマは学ぶ機会が少ない「倫理」等を望んでいることがわかった. 以上からモデル研修を「実践の問い直しら臨床倫理を考える」とし,新型コロナウィルス感染症対策中の事情もあり,2021,22年度に,合計15時間のオンライン研修を開催した.内容は「講義,事例検討,アクションプランの策定と,3か月後の実践報告」であった.参加者は2年間で24名であった. 受講後アンケート,半年後の行動変化インタビュー,報告会での施設管理者のコメントなどを通して研修評価を行った.現在その結果を集約中である.
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