2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of Educational Belief Model for Facilitation on Nursing Education
Project/Area Number |
20K10638
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Research Institution | The University of Shimane |
Principal Investigator |
岡安 誠子 島根県立大学, 看護栄養学部, 教授 (30346712)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平井 由佳 島根県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (20335524)
松本 亥智江 島根県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (70262780)
川瀬 淑子 島根県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (80642652)
高橋 梢子 島根県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (90453240)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 教育信念 / 看護教育者 / ファシリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、看護教育ファシリテーションのための教育信念モデルを開発することである。コロナ禍における学内実習も実施される中、看護教員のファシリテータとしての機能強化は高まっている。 2021年度は、質的研究によってシミュレーション等の教育場面における看護教員のファシリテーションについて、その行動原理にかかる信念や行動を明確化することを目指していた。しかしながら、国内外の看護教育でも先行研究がほとんど無いこともあり、インタビューによって、どのように教育者による流動的な教育場面においての全体的把握と直観的判断について、その中の教育信念と行動を同定していくかといった調査上の課題が生じた。この調査に関する課題解決に向け、具体的な方策について模索した状況があった。 共同研究者間においても、抽象的な議論では概念等の共有化が難しい状況もあり、より具体的な看護教員の行動を規定すると考えられる信念モデルのイメージを共有していく必要があると考えた。このため、先ずは教育信念に関する概念の明確化、看護教育場面における教育介入の実例などのデータ蓄積が必要と考えた。 以上のことから、「看護教育ファシリテーションのための教育信念と行動原則にはどのようなものがあるか」について、文献レビューとデータの蓄積作業と分析を進めており、教育学分野における教師の信念を用いた概念分析や、異なる看護教育の研究から看護教員の信念に関する概念の導出を試みている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本来、2020年度の結果を受けて、2021年度は質的研究によってシミュレーション等の教育場面における看護教員のファシリテーションについて、その行動原理にかかる信念や行動を明確化することを目指していたが、質的研究に向けたインタビュー調査に向けての課題があり模索した状況があった。このことを受けた研究計画の見直しなどに、時間を要した状況があった。
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Strategy for Future Research Activity |
上述した通り、現在、文献レビューによりデータの蓄積作業を勧め、「教育学分野における教師の信念を用いた概念分析」や、「異なるテーマによる看護教育の研究から看護教員の信念に関する概念導出」を試みている。これらの成果は、令和4年度内に公表を目指している。また、これらの結果を基に、看護教員の介入に関わる信念と行動について記述を試み、量的検証に向けて準備することを計画している。
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Causes of Carryover |
当初計画から研究の遂行に遅れが生じており、調査などに伴う費用等が未使用となっている状況がある。また、コロナ感染拡大などに伴う海外への渡航規制、国内外への移動制限などもあり旅費が実質発生していないことも次年度使用額の発生に関係している。
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