2022 Fiscal Year Research-status Report
Examination of the development and effect of an intravenous drip management education program to enhance nursing practice
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20K10676
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
織田 千賀子 藤田医科大学, 保健衛生学部, 講師 (10773525)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 小百合 藤田医科大学, 保健学研究科, 教授 (30288469)
足立 はるゑ 修文大学, 看護学部, 教授 (20298508) [Withdrawn]
瀬戸 孝一 藤田医科大学, 産官学連携推進センター, 教授 (30777743)
山崎 一徳 愛知みずほ大学, 人間科学部, 講師 (30733399)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 輸液管理 / 看護学生 / 輸液刺入部 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、看護基礎教育において医療安全に基づいた輸液管理の技術を習得するための教育プログラムの開発を行うことである。以下が令和4年度の成果である。 輸液管理技術の習得を目的に情報端末を用いたシミュレーション教材を作成している。前年度試作したver.3の課題を改良ししver.4を試作した。具体的には、情報端末を用いて輸液刺入部周囲の皮膚を示し遠隔操作で正常から異常へ変化させる。また、輸液の代用として輸液滴下の動画を示す。この試作を用いて看護者役9名の研究対象者にインタビューを行った。その結果、情報端末で輸液刺入部を示し、遠隔操作で正常から異常な状態に変化することで、「リアリティがある」「異常がわかり実際のような感じがする」などの回答を得た。また、輸液滴下の動画は、「滴下調整ができない」「袖を通しにくい」などの回答を得た。したがって、輸液滴下に情報端末を使用するメリットを見出すことができなかったため、ver.4の改良が必要となりver.5の試作中である。 研究対象者が模擬患者に寝衣交換を行う際に、輸液に関する観察や注視時間などについて、従来の教材と比較するため10名の看護者役に視線計測機を用いて調査を行った結果、試作版の方が輸液管理に対する意識が高まる可能性が示唆された。さらに、実験を重ね教育プログラムを検討する。 輸液管理に関する教員の認識と取り組みについて、15名の教員より協力を得てパイロット調査を行い、アンケート内容を検討し現在本調査に備えて準備を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
やや遅れている 輸液管理に関する全国調査について、COVID-19禍の影響から学内演習や臨地実習の状況を鑑み、Web調査が遅れていたことが要因であるが、本調査を開始した。 輸液管理の教育プログラムについて、輸液モデルの試作と改良を重ね、時間を要した。令和4年度に概ね完成し実験を行った結果、新たな課題を発見することができた。再度輸液モデルの改良と教育プログラムの修正を行っている。現在、改良の検討中である。
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Strategy for Future Research Activity |
輸液モデルの改良として、試作版Ver.5を再検討中である。9月~12月にかけて再度、従来の教材と比較試験を行う。 看護基礎教育機関にWeb調査が8月頃終了する予定である。その後結果の分析を行い、看護基礎教育における輸液管理技術の習得における課題を明確にする。 試作版Ver.5の結果と本調査結果を考慮して教育プログラムを完成させる。 残高は、¥42,071である。輸液モデルの作成に充てる。
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Causes of Carryover |
試作版Ver.4の制作には、教材デザイナーの協力を得ることを検討していたが、完成を見据え、Ver.5の制作で協力を得ることとした。そのため令和4年度未使用額を令和5年度に計上する。
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