2021 Fiscal Year Research-status Report
多職種協働でのチーム内の葛藤認知が視点取得と対処行動をへて医療の質に及ぼす影響
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20K10685
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
林 智子 三重大学, 医学系研究科, 教授 (70324514)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井村 香積 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (00362343)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 回復期リハビリテーション病棟 / リハビリテーションチーム / 集団内葛藤 / 対処方略 / 共感性 / 看護師 / リハビリセラピスト |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、回復期リハビリテーション病棟に勤務する看護師およびリハビリセラピストが認知する集団的葛藤と対処行動の関連と職種による違いを明らかにすることである。東海および近畿地方の38病院の看護師578名、リハビリセラピスト560名の計1138名に質問紙を送付し、487名から回答を得た(回収率43.06%)。無回答などの回答不十分を除く464部を分析対象とした(有効回答率94.69%)。 参加者は看護師221名(47.6%)、理学療法士140名(30.2%)、作業療法士79名(17.0%)、言語聴覚士24名(5.2%)であった。職種経験年数は10.82(±8.72)年、リハビリテーションチーム経験年数は4.19(±4.04)年であった。チームにおいてメンバー間の意見の不一致や対立という集団内葛藤の有無では、有という回答は270名(58.2%)、無は194名(41.8 %)であった。集団葛藤の有無による集団内葛藤尺度(関係葛藤・課題葛藤)、集団内葛藤対処尺度(統合スタイル・回避スタイル・強制スタイル・自己譲歩スタイル・相互妥協スタイル)、多次元共感性尺度(被影響性・他者指向的反応・想像性・視点取得・自己指向的反応)、課題葛藤処理方略尺度(他者理解・徹底討論・意見調整)の4つの尺度の違いを検討した。その結果、集団葛藤有の人の方が関係葛藤も課題葛藤も認識が有意に高く、集団内葛藤対処では強制スタイルが高く、自己譲歩スタイルが有意に低かった。また、多次元共感性では被影響性が有意に低く、課題葛藤処理方略では徹底討論が有意に高かった。引き続き分析を続ける。 また、チームでの集団内葛藤有の参加者には、最も印象に残っている葛藤の内容について、意見の不一致あるいは対立の内容、それに対する対処方法の自由記述を求めた。現在、その内容について質的帰納的に分析を行っているため、継続して行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
データの分析を始めたものの、コロナ禍のため雑多な業務が増え、研究に時間を費やせられなくなってしまった。そのため、データ分析の途中で足踏みをしている。また、データ数が多いため、質的データの分析に時間がかかるため、時間を確保して取り組めるようにする。
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Strategy for Future Research Activity |
質的データの分析について、時間を確保して進め、その結果を受けて次の第2研究の倫理審査を早急に提出する。
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Causes of Carryover |
令和3年度の計画がコロナ禍のために予定通り進まなかったため、令和4年度に引き続き行い、質的データの分析を早急に行い、その結果を受けて次の研究へとつなげる。次の研究の面接調査・質問紙調査の費用、およびその成果発表の費用に使用する予定である。
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