2021 Fiscal Year Research-status Report
医療・看護における質改善推進者のコンピテンシーに基づく育成プログラムの開発
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20K10686
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
佐藤 しのぶ 青森県立保健大学, 健康科学部, 客員研究員 (20757794)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鄭 佳紅 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (20363723)
坂下 玲子 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (40221999)
村上 眞須美 青森県立保健大学, 健康科学部, 准教授 (40457742)
眞鍋 雅史 嘉悦大学, ビジネス創造学部, 教授 (20537071)
新居 学 兵庫県立大学, 工学研究科, 准教授 (80336833)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 医療・看護の質 / 質改善推進者 / 育成プログラム / コンピテンシー |
Outline of Annual Research Achievements |
医療・看護の質改善には、組織内に、改善にコミットして推進する人材が必要と言われており、米国では、質改善を担う人材の配置などが行われている。しかし、国内ではまだ定着しておらず、育成のためのプログラムも整っていない。そこで、質改善推進者に求められる知識やスキルを整理したうえで、コンピテンシーを探求し、コンピテンシーベースの育成プログラム開発を行うことを目的とした調査を行った。国外調査は令和3年度中に研究協力者を得ることができず、次年度も継続する。国内調査は前年度調査しきれなかった分の基礎調査を行った。 【対象】質改善の実績を有し、調査協力に同意が得られた施設の、看護管理者および質改善担当者で、前年度COVID-19等の影響により、調査しきれなかった国内調査3件を実施した。 【方法】web会議システムを用いたインタビュー調査を行い、許可を得て録音した。研究者の所属する組織の研究倫理委員会の承諾を得て実施した。 【分析】インタビュー内容について逐語録を作成し、改善のプロセスと質改善の担当者の行動に関する内容をコード化し、活動の場所や時間軸を検討した。 【結果】現在分析中である。質改善のプロセスと質改善に取り組む担当者は、委員会や院内の巡回を実施し、困っていることがないか関係者に声をかけたり、改善のための意見を求めるなどの行動を取っており、前年度に明らかになっている「問題をキャッチするために複数のルートを活用」していることや「意図的訪問・積極的なコミュニケーション」に相当する行動をしていた。また、質改善が必要と感じたことに対しては、複数の人を巻き込みながら組織的に動くようにシステム化する等のプロセスがあることもわかった。本研究では、質改善推進者のコンピテンシーを明らかにする予定であり、今後分析を継続する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
理由:国内調査は、前年度実施しきれなかった調査を、3名に実施できた。国外調査については、OVID-19の影響を考え、訪問ではなく、Web接続によるインタビューに応じてくれる施設を想定して計画したものの、協力者を得ることができず実施できなかった。国外調査に関して遅れたが、米国マグネットR承認施設の、QIマネージャーまたは、QIコーディネーター等3名程度を対象にしたインタビュー調査は必要と考えており、次年度継続していく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、昨年度実施できなかった米国のマグネットR承認施設のQIマネージャーまたはQIコーディネーター等へのインタビュー調査を実施予定である。COVID-19の感染により、WEBで実施予定である。国内調査・国外調査結果の分析を行い、質改善推進者のコンピテンシーを探究する。
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Causes of Carryover |
2021年度は、COVID-19の影響により、旅費は使用しなかった。2022年の調査継続の費用とする。
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Research Products
(1 results)