2021 Fiscal Year Research-status Report
看護師特定行為における解剖体を用いたトレーニングセミナーの構築
Project/Area Number |
20K10726
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Research Institution | Tokyo Health Care University |
Principal Investigator |
鈴木 里美 東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (90387796)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒澤 昌洋 愛知医科大学, 看護学部, 講師 (00586068)
中野 隆 愛知医科大学, 医学部, 教授 (30148332)
篠田 かおる 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (70329829)
平井 宗一 日本大学, 医学部, 教授 (70516054)
福重 香 愛知医科大学, 医学部, 助教 (30805023)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 特定行為研修 / 解剖体を用いたトレーニングセミナー / 筋肉注射接種部位 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度は、COVID-19の影響で,冬期セミナーが開催することができなかった。しかし,令和3年8月に開催の夏期セミナーにおいて,特定行為を行う上で必要とされる知識を,医師,当大学を卒業し特定行為研修の認可を受けたナースプラクティショナーとして勤務している修了生,看護教育に携わる教員とともに,特定行為研修を受けた大学院生,看護学生,医学部の学生の合同で解剖を行うセミナーを開催した。特定行為研修を受講する大学院生に対しては,必要な知識を医師国家試験より抽出し,セミナー前後で試験を行い知識の変化を比較評価した。 医師,医学生,特定行為研修を受ける大学院生と共同開催することで,実際の現場に役立つ知識や課題を抽出し,チーム医療時代の多職種間教育にどのように作用するかをアンケート調査した。 令和3年8月に開催のセミナーにおいて,COVID-19のワクチン接種を多くの看護師が行っていることから,解剖体を用いて,ガイドラインに記載されている筋肉注射接種部位の安全性について検証するための解剖を行い,チーム医療時代の多職種間教育を鑑み,医師,医学生,特定行為研修を受ける大学院生とともに比較検討した。 従来から推奨されている,肩峰から真下に3横指程度下と肩峰下の前後腋窩線を結ぶ高さで比較検討した。接種部位が上方すぎるとワクチン関連肩関節障害を,下方すぎると橈骨神経障害を起こすリスクがあるとされている。2~3横指下では施術者の指の太さにより差が大きく,三角筋下の滑液包を損傷する可能性があり,肩峰下の前後腋窩線を結ぶ高さでは,上腕後面・外側の近くを支配している上外側上腕皮神経を損傷する可能性があることが確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
第2段階:特定行為で必要とされる知識の抽出と評価及び特定行為研修の解剖隊を用いたトーニングセミナー開催 特定行為を行う上で必要とされる知識を,医師,当大学を卒業し特定行為研修の認可を受けたナースプラクティショナーとして勤務している修了生,看護教育に携わる教員とともに検討し,医師と同等レベルと設定した。必要な知識を医師国家試験より抽出。セミナー前後で試験を行い知識の変化を比較評価した。 特定行為研修受講の大学院生および医学生少人数での解剖体を用いたトレーニングセミナーを令和3年8月に開催し,前後でアンケート調査を行った。医師,医学生,特定行為研修を受ける大学院生と共同開催することで,実際の現場に役立つ知識や課題を抽出し,チーム医療時代の多職種間教育にどのように作用するかをアンケート調査した。 令和3年8月に開催のセミナーにおいて,COVID-19のワクチン接種を多くの看護師が行っていることから,解剖体を用いて,新型コロナワクチン接種の安全性のため配布された注意点・方法に記載されている,筋肉注射接種部位の安全性について検証するための解剖を行い,チーム医療時代の多職種間教育を鑑み,医師,医学生,特定行為研修を受ける大学院生とともに比較検討した。
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Strategy for Future Research Activity |
1.今年度は令和3年度に把握した内容を基に,適切な特定行為、対象となる臓器を設定し,実際に解剖体を用いたトレーニングセミナーを開催する。セミナー前後での客観試験,アンケート調査を行う。 2.セミナーと同時進行で,eラーニング教材作成のための特定行為を選定,対象となる臓器を設定し,特定行為研修修了生,医学部生,医師の協力のもと,解剖体を用いて写真教材・動画教材作成のための準備を行う。 3.解剖体を用いた実践的なセミナーを,医師,医学生,特定行為研修を受ける大学院生と共同開催することで,実際の現場に役立つ知識や課題を抽出し,チーム医療時代の多職種間教育にどのように作用するかをアンケート調査する。
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Causes of Carryover |
研究代表者及び共同研究者の一部が所属機関変更のため,手続きが遅延した。また,COVID-19の感染拡大状況により,当初計画していたセミナーの開催ができなくなったため。 令和4年度は,教材作成を促進するため,研究補助を当初の予定の1名から2名に増員し,動画教材,写真教材の制作を進める。そのため,操作性が簡単なPowerDirector Ultimate Suiteを購入し,編集を行う。研究代表者が愛知医科大学で合同で教材作成を進めるため,月に1回愛知医科大学で合同会議を行う。 そのため,人件費400000円とし,編集ソフト購入のため、21000円を使用する。
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