2021 Fiscal Year Research-status Report
分子標的薬治療による皮膚障害に対する生活支援マネジメントモデルの開発
Project/Area Number |
20K10759
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Research Institution | Niigata College of Nursing |
Principal Investigator |
石原 千晶 新潟県立看護大学, 看護学部, 講師 (40635744)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石岡 幸恵 新潟県立看護大学, 看護学部, 助教 (30405055)
石田 和子 新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (30586079)
相澤 達也 新潟県立看護大学, 看護学部, 助教 (90794412)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | がん看護 / 分子標的治療薬 / 皮膚障害 / 生活支援モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、分子標的薬治療による皮膚障害に対する生活支援マネジメントモデルの開発を計画している。 分子標的薬治療は、殺細胞性抗がん薬では経験しないような副作用が出現することもあり、患者は治療効果を期待しつつも副作用症状の出現に不安や悩みを抱えている。本プログラム案では、2021年度には、前年度からの継続事案であった、国内外の学会参加、文献検討と「分子標的薬治療による皮膚障害に対する生活支援マネジメントモデルの開発」のために研究実施予定の施設での実態調査を予定していた。しかし、前年度から新型コロナウイルス感染拡大の影響で、都道府県独自の緊急事態宣言や、県境をまたぐ移動の自粛、研究実施予定施設側の県外者の出入りの禁止の時期があったりしたため、思うように調査が進まなかった。実施施設の再検討も行ったが、対象者の確保が困難になることが想定され、施設の変更は行わなかった。 文献検討では、引き続き国内文献をあたり、分子標的薬治療のよる皮膚障害が出現している患者の「セルフケア」「セルフマネジメント」を中心に行った。セルフケアのために看護師からのサポートに対するニースが高いことや、皮膚障害の出現は治療効果と相関するとの報告もあり、症状に対するセルフマネジメントをしつつも休薬の判断を行っていたことがわかった。 今後は、文献検討を更に重ねることに加え、研究実施施設での調査を実施できるように、施設側と、対象者への調整を丁寧に行っていく予定である
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、都道府県独自の緊急事態宣言や、県境をまたぐ移動の自粛、研究実施予定施設側の県外者の出入りの禁止の時期があったりしたため、一次中断した。現在、研修実施施設の研究協力者に連絡を取り、再開できるように調整しているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
研究実施施設での調査が可能になった際には、研究協力者と連携をとり、すぐにデータ収集できるように準備を進めていく。新型コロナウイルス感染状況が懸念される中での調査であるため、対象者への配慮を十分に行いながら実施する。また、文献検討した研究論文はまとめ投稿準備中で、学会発表を含めて公表してく予定である。
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Causes of Carryover |
前年度は、新型コロナウイルス感染の拡大状況、都道府県独自の緊急事態宣言、県境をまたぐ移動の自粛、研究実施施設の県外者の訪問禁止などの状況から、研究を一次中断せざるを得ない状態だった。そのため、物品費等で図書の購入等をさせていただいた。今年度は、全国的に感染状況の落ち着きも見え、研究実施が可能となりそうなため、計画的に助成金を使用していきたい。特に、施設の研究協力者の使用物品、PC、プリンター、ICレコーダー、Wi-Fi環境などが揃えらえるように機器を準備していく。また、図書、文房具などの物品や、学会参加費などにも使用していきたい。
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