2023 Fiscal Year Research-status Report
様々なライフステージにあるがん患者へのACP看護実践モデルの構築
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20K10762
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
林田 裕美 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (10335929)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳岡 良恵 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 講師 (30611412)
田中 京子 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (90207085)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | アドバンスケアプランニング / がん患者 / ライフステージ / 看護実践 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和5年:全体の研究目的1)の様々なライフステージにあるがん患者への施設内がん看護エキスパートナース、および在宅看護職者によるACPの実践について明らかにする(2020~2021年度)の再分析と、目的2)目的1)の結果からACP実践評価表を開発する(2021年度)のACP実践評価表の項目洗練を図った。 概要: 目的1)について がん患者と接する機会があり、ACPを実践したことのある訪問看護師や在宅医療に携わる看護職者10名から得たACPの実践(ACPを進める際に用いる判断・技術・態度)の面接データについて、内容分析を進めた(現在分析中)。令和3年までにデータ収集した様々なライフステージにあるがん患者への施設内がん看護エキスパートナースによるACPの実践は、ライフステージ別(思春期・若年成人期(AYA)と壮年期・老年期に分けて)に再分析を行った。 目的2)評価表の開発について ACP実践評価表を構成する項目を抽出するために、目的1)の施設内でがん看護に携わるエキスパートナースを対象としたACP実践の結果について、研究分担者やがん看護専門看護師である研究協力者とともに、再分析を行い洗練させた結果から、ACP実践評価表の項目の抽出を図った。さらに一般的にわかりやすい表現に修正したり、既存文献等と比較検討し、項目を統合する等に取り掛かかった。 今後、ACP実践評価表の項目の抽出が終われば、研究協力者とともに項目の洗練を行い、ACP実践評価表を完成させる。その後、目的3)看護師によるACP実践状況の評価、目的4)様々なライフステージにあるがん患者へのACP看護実践モデルの構築へとへ進む予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
評価表の項目抽出のため令和2~3年度に実施した施設内エキスパートナースのACPの実践の再分析を行ったが、データ量が多いため分析に時間を要した。臨床現場の研究協力者の時間の捻出が難しく、研究代表者、研究分担者との会議時間を頻繁に設定して検討することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度:研究目的1)在宅看護職への面接調査のデータ分析を、研究分担者とともに進める。研究目的2)ACP実践評価表の作成については、研究分担者や研究協力者とともに、ACP実践評価表の妥当性を検討して完成させ、研究目的3)、4)を遂行する。
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Causes of Carryover |
資料収集のため予定していた学会が、集合とWebのハイブリット開催となってきており、十分に旅費が執行できなかった。可能な限り、研究に有益な資料等を収集のため、参加していく。研究の遅れと適切な人材がおらず研究支援員の雇用ができなかったため、人件費・謝金の執行ができなかった。令和6年度の研究遂行にあわせ、支援員の雇用を進め、執行していく。
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